「受容・共感・傾聴」というカウンセリングの技法と
「吉凶を出す」という東洋占術のはざまで、
どう対応していいのかわからなくなっていた頃、
美老庵・師匠から
「手段に囚われる事なく、
“人と向き合う”ことを自分の仕事と思いなさい」
と言われ、それまでの霧がスーッと
晴れていったのを今でもよく覚えている。
「人と向き合う」といえば、
鈍化していく感性とスマホ依存は正比例だと思う。
以前、仕事でご一緒した方が
ランチタイムに私のテーブルにやって来た。
そしてにこやかに斜め座りをして、
タバコを吸いながら「お疲れ様です」と
テーブルの下で人差し指を動かし始めた。
目線は下中心で、
たまに私と目を合わせる感じ。
「ですよねぇ。わかるわかる」
とテキトーな相槌を打つ、
何とも不思議な生き物の指は
ゴールドに光っていた。
そのゴールドフィンガーで、
私のリアルな心をはじいていく。
美味しいパスタを食べながら、
思わず
「バルス」
とつぶやきそうになった笑。
スマホの使い方が人間性の
リトマス試験紙になる気がする。
人の振り見て我が振り直せ。
P.S 前に本で読んだ
「爪のきれいな人は、
細部にまで気を配れる成功体質人間」
には異論反論オブジェクション笑。
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