ある男性コンサルタントが集客セミナーの募集をした
ところ、予定では20名だったが、申込者は2人だけ。

ブログやメルマガ、facebookなどでもさんざん告知
したが、追加の申込者はなし。
 

直近になると、その内1人がキャンセルしてしまい、
実質1人参加のみとなった。
 

主催者と申込者とは面識がなく、たった2人でセミナー
をやるのも気まずいなぁと思い、
 

「今回は誠に残念ながら、開催人数に達しなかったため、
　セミナーを中止とさせて頂きます」というメールを
送った。それも躊躇なく、半分ホッとして。
 

ところが後に
 

「あの時、申し込んでくれた貴重な1人のために、
　なぜ自分はセミナーをやらなかったのか」
 

と猛省したという。
 

それは彼の尊敬する先輩コンサルタントからの
こんな言葉だった。
 

「参加人数は関係ない。僕のセミナーに価値を感じて、
　1人でも参加してくれる人がいたら、その人のために
　全力を尽す。ただ、それだけだ」
 

その男性コンサルタントがなぜ、セミナーの開催を
取りやめたとかいえば、
 

・普段、自分が集客についてエラそうに語ってるくせに、
　セミナーの参加者がたった1人かよ、と言われるのが
　辛かった。
 

・口先だけで全然大した事ないじゃん、このコンサル
　タント。と思われるのが怖かった。
 

・参加者がたった1人のセミナーなんて、そんな状況は
　自分のプライドが決して許さない。
 

・SNSとかで流されたら、信用問題にもなるし、
　何よりめちゃめちゃ恥ずかしいじゃないか。
 

などなど、出てくる理由は全て自己保身、自己都合で、
参加してくれる人の事は、0.001％も考えていない。
 

尊敬する先輩コンサルタント曰く、
 

「参加してくれる人のために全力を尽さない奴は、
　プロとは呼ばない。仕事はもちろん、人としても
　絶対に信用しない！」
 

その男性コンサルタントは、頭をハンマーでかち割ら
れたほどのショックで、200万ボルトの雷（いかづち）
に打たれたような衝撃だった、と表現している。
 

そしてもしあの時、申し込んでくれた人が再度、
自分のセミナーに来てくれたら、その際はきちんと
謝って、無料でご招待しようと固く心に誓った。
 

が、未だにその約束は果たされないままだという。
 

この話はだいぶ昔、メルマガか何かで読んだのだが、
とても印象に残っていた。
 

「命式カルテ」カウンセリング中に、あるクライ
アントさんにお話をした。彼女がちょうど仕事の
ご相談をされていたからだ。
http://www.coo-an.com/councel

 

「私のマインドは、まさにその男性コンサルタントさん
と同じでビックリです！今までは会社が集客してくれた
ので、大人数のセミナーに慣れていたんです。
 

これだけ集められる私、とどこかで自慢に思っていて、
勘違いしていたかもしれません。でも組織から抜けて、
これからが本当の実力を試されるんですよね。
 

今回、この話を聞かなければ、私も思いっきり保身に
走るところでした。気づけて本当に良かったです。
未空さん、教えて下さり、ありがとうございました」
 

と深々と頭を下げられた。「命式カルテ」カウンセ
リングでは意外な方向に話が進み、それが良い結果
となって、クライアントの方の心に深く刺さる事は
よくある。
 

私も年末に向け、セミナーの準備をしているので、
この話を他人事とせず、しっかり受け止めようと
思う。全てつながってるからね。

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