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やりすぎた後悔はどんどん小さくなり、やらなかった後悔は次第に大きくなる

2019 年 6 月 22 日

「今になって、

やらなきゃ良かったかなって後悔してるところもあって、

恥ずかしいやら何やらで眠れなくなってしまいました」

とおっしゃる年上のクライアントさん。

やらなきゃ良かったと後悔しているモノは、手紙だ。

「夜に書いた手紙は出すな。

朝読んだら後悔するって言いますが、

まさにそんな感じです」との事。

だが、明け方に読んだ時は、

我ながら言いたい事は全て書ききったと、

達成感に満ちていたそう。

問題は手紙を渡した相手が怪訝そうな顔で、

決して喜んではいなかった。

ようにクライアントさんには見えた事。

えっ、でもその時点ではまだ、手紙を読んではいないはず。

内容をよく読めば、ラブレターではない事がわかるし、

返事を期待している訳でもない。

「こういうのを自己満って言うんでしょうね。

彼が突然、遠くに行ってしまうと聞いて、

その前にどうしても伝えたい事があったんです。

勢いに任せて色んな事を書いてしまいましたが、

根底にあるのはリスペクトと感謝、いや深謝なんです。

もう二度と会えないと思うから」

数年前の私には、渡せなかった手紙があった。

だが後に、渡せなかった、のではなく、

渡したくなかったのだと気がついた。

そして最終的には、

渡さなくて本当に良かった手紙だったので、

ビリビリに破いて捨てた。あー、スッキリ。

このクライアントさんは私と真逆で、

もし渡さなかったら絶対に後悔したと思う。

勇気を出して大正解!

今のまだ若い彼では、

ずっと年上の彼女のリスペクトや深謝に戸惑い、

重く感じて逃げ出したくなるかもしれない。

だが、歳を重ねた後にその本意に感謝するかもしれないし、

しないかもしれない。

これは自分ではコントロールできない領域なので、

手放していく方向で。

やりすぎた後悔は時に笑い話となり、小さくなっていくが

「あの時もう一歩、勇気を出していたら」という

やらなかった後悔は誰も笑えず、どんどん大きくなっていく。

「自分に素直になって、

思いの丈を書いた手紙を渡せて良かったですね。

あと数週間もしたら、

やって良かったって笑顔全開になりますよ。

数年後には心底、満足してガッツポーズも出るはず笑。

何より自分にとってのやり切った感が一番大事ですから」

とお伝えすると、

「確かにそうかも。別に悪い事した訳じゃないし、

プレゼントも消え物を選んだし、返事はもちろん、

何も要求してない。

引っ越し先も知らなければ、

電話番号はもちろんメアドも知らない。

SNSもイマドキ何もやっていない人なので、

連絡の取りようもない。

ホント相手の迷惑になる事は一切してないんです」

「だとしたら、何を後悔するんですかね?」

「な~~~んもないわ。

ただ、手紙を渡しただけで思い悩んでた私は一体、

何なの?バカなの?って感じで。

気が抜けて、笑いがこみ上げてきました」

「それは、やりすぎたと思える後悔だから笑えるんですよ」

「確かに。やらなかった後悔なら一生、

引きずりそうですもんね。私なんて特に、

彼とは二度と会えないんだから。

未空さんと話してたら、何だかスッキリしてきました」

「良かった。勇気を出した経験は、

自分で自分を強くできるんです。

自己信頼も生まれて最強の味方になってくれますよ!」

人生、動いてナンボ。体験してナンボ。

起こる出来事は、全てネタ作り。

これからも眠れなくなるくらいの、

やりすぎた後悔を積み重ねていきまっしょ笑。

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