さて、いきなり問題です。
飛び降り自殺の跡などは、
誰が掃除するのでしょうか?
即「警察」と答えた方、
思いっきり高木、ブーッ(* ̄m ̄)
掃除をしなければならないのは、
実は遺族で、警察は処理してくれましぇん!!
「遺品整理屋は見た!(吉田太一著)」を読んで、
初めて知った衝撃の事実だった。
飛び降り自殺で汚れた地面の清掃や死後、
数ヶ月が経って、ウジ虫やゴキブリ、
ネズミなどが大量に発生した部屋の掃除、
殺人現場となった血まみれの部屋の掃除、
夏場で死臭が立ち込めている車の移動、
人が腐って溶けてしまった水の処理など、
合計46話。
本当に凄まじい衝撃の実話の連続で、
一気に読み終えてしまった。
心身共にタフすぎるのはもちろん、
根底に愛が深~~~くないと、
とても遺品整理屋は務まらない。
人間は皆、母親から生まれてくるが、
死ぬ時は千差万別だ。
NHKのドキュメンタリーなどで、
「独身=孤独死」の洗脳が広まっているが、
本当にそうなんだろうか?
たとえ結婚していても、
夫婦が同時に死ぬというのは、
事故死か天災、もしくは心中ぐらいだ。
つまり、ほとんどの人が死を迎える時は、
一人なんだよね。
本の表紙にある「孤立死 or 孤独死」
という問いかけは、実はとても大きい。
今の日本で独身が増え続けているのだから、
これからの時代は血縁というより、
「結縁」を重視してもいいのでは?と思う。
老若男女問わず、結ばれたご縁=「結縁」
後々に降りかかってくる様々な問題のためにも、
48時間以内=ウジ虫などがわいてくる前に(笑)、
できるだけ早く発見してもらうような
人間関係=「結縁」を築いておく。
または手配しておく。
これは生きている間にしておいた方がイイよね、
という認識かな。
生まれてきた瞬間、
命の砂時計が逆さまになり、
一刻一刻と死に近づいているのは、
この世の定めであり、
まさに「定命(じょうみょう)」だ。
そして、今日が一番若い日でもあるので、
日々、青二才を更新しているとも言える。
だから、失敗を恐れなくていい。
結縁の反対は、無縁。
だが、一番辛いのは、無縁ではなく、
「無援」なんだと思う。
たとえ配偶者がいなくても、
家族がいなくなっても、
「応援」があれば、生きていけると思うんだよね。
無援社会から、「有援(ゆうえん)」社会へ。
友援、優援、勇援、結援、湧援、
雄援、誘援、遊援・・・
漢字変換の中には、
いつもヒントが隠されている。
同じ音霊(おとだま)は親戚関係なのだ。
色々な「援」があったら、
超ココロ強いよね。うんうん。
私も誰かの「援」でありたい。
∴「イマデキ(=今、自分にできる事の略)」
を一つひとつ、積み重ねていこう。