「“鯛の鯛”って知ってます?」と聞かれて、
「いいえ」と即答した私に、写真を送って
下さったのは、ご両親が飲食店を経営されて
いたという、仕事のデキるTさんだった。
「鯛の鯛」とは、江戸時代から「何不自由なく、
福禄を得る」「全てを揃えると、物に不自由なし」
の言い伝えがある、鯛の9つの宝の一つ。
魚の王様「鯛」は、その体に9つの宝=道具
を詰め込んでいるのだ。そのお宝とは、
ぬわ~んと「骨」。江戸時代の文献にはすでに、
「鯛中鯛(たいちゅうのたい)」の字が見られ、
「めでたい鯛の中で、更にめでたい形である」
とされ、縁起物として喜ばれていたそーな。
初めて聞いたが、実は歴史が古いんだなぁ。
個人的にはメバルの「鯛の鯛」が好きだわ。
胸ビレの付け根辺りにある「鯛の鯛」は、
縁起物としても喜ばれ、お守りとして財布
に入れておくと、お金が貯まるといわれて
いるそうな。昔の日本人は食べる事はもちろん、
「食財」も貪欲に楽しんだのがわかる。
粋な江戸っ子の洒落た食遊びとは、それが
魚の骨でさえ、縁起物に見立ててしまうと
いう遊び心。この豊かな感性が、何とも
楽しいぢゃーあーりませんか♪ まさにグッド
フィーリングだよね。私も遊びゴコロたっぷり
の江戸っ子を見習いたいですぅ。縁起物大好き
な私にとって、新たなワンダーランドだった。
自称“ジジくさい”物知りのTさん(笑)、
貴重な情報をありがとうございます。
また、何かあったら教えて下さいね(^_^)/~