癒しイベント「心の癒し処」の後、浅草の老舗の天麩羅屋で、天丼
を食べて大満足の後、ふと見上げれば、ブルーに輝くスカイツリー。
浅草駅は階段が多かったので、行きと同じ帰り方は避けたい。そうだ、
めぐりん(台東区を走るコミュニティバスの名称)で確か、鶯谷駅近く
まで行けたぞ。そこからJRに乗ればイイじゃんと思い、めぐりんの
停留所に向かった。
19時発はとても混んでいて、まぁ急ぐ事はなし、次のに乗ろうと余裕
をこいていた。何気に時刻表を見ると、この後は丸で囲んであり、
清川1丁目行きと書いてある。ふーんと微動だにしないバホな私。
実はこれが、後のキテレツ珍道中に繋がるとは、この時点では予想
すらしていなかった。私が乗ったのは19時30分の北めぐりん。乗客
が少ないので、ラッキーぐらいにしか思っていなかった。
が、「次は清川1丁目、終点です」とアナウンスが流れた時は、車内
には私しか残されていなかった。へっ?鶯谷駅近くまで行かないの?
マジで? そもそも清川1丁目ってどこよ?
お腹はいっぱいだったものの、何もない通りで下ろされ、ここはどこ?
私は誰?状態。完璧な路上アウェーだ(笑)。近くにバスの停留所
があったので見てみると、終点は東京駅になっている。
オイオイ、違うだろっ。地図が読めなすぎる私が、停留所にあった略
地図を頼りに、とりあえず上野方面に歩いて行った。だが、道は暗く、
人通りもないので、いよいよココロ細くなってきた。
ここで、方向痴呆警報発令!一斉に体内のアラームが鳴り出し、
ヤバい、マジでヤバいぞ。誰かに聞かなきゃと思い、近くのコン
ビニでお茶を買った。レジのお兄さんに「あのー、ここから一番
近いJRの駅ってどこですか?」「三ノ輪ですね」「すぐにわかり
ますか?」「そこの大通りを右に曲がって、まっすぐ行くとありま
すよ」「ありがとうございます!」
と喜び勇んで店を出たが、これがあまりにアバウトすぎたのだ。
歩けども歩けども、一向に着かないぢゃん。そのうち、暗闇に
背の高い、どこかで見た事のあるオトコを発見!