金沢からの最終便は、羽田空港が混雑のため、出発が遅れ、
しばらく機内待機となる。何となく調子が悪くなってきた私は、
先方にいるフライトアテンダントの方達の所に行き、ギリギリ
までそこで立っていた。
クルーの人達はとても心配して下さり、「大丈夫ですか?
お水を差し上げましょうか?」と気遣ってくれた。それから
間もなく出発となり、小松空港内の景色がずっと横に続い
ていたかと思うと、飛び立った瞬間、急に斜めになり、視界
から消えていく。Take Off、私が大好きな瞬間だ!
ペットボトルの水をもらって、気持ちは落ち着いてきたが、
今度は機内がとても寒く感じられた。とりあえず毛布を2枚
もらって、ミイラのように体をグルグル巻きにした。
先ほどとは別のフライトアテンダントの方が「大丈夫ですか?
何かありましたら、すぐにお呼び下さい」と言って下さり、
「ありがとうございます」と言ったのも束の間、急に眠気が
襲ってきて、そのまま寝てしまった。
気がつくと、もう着陸態勢に入っている。すると、座席の前に
は可愛いカードが差し込まれているではないか。そこには
手書きの優しいメッセージが綴ってあった。それと一緒に、
小さなビニール袋には、種類の違うのど飴がギューギュー
に詰まっている。
思わずうるうるしながら、大事にバッグにしまって、機内を出る時、
フライトアテンダントの方達に「ありがとうございました。おかげで
助かりました」とお礼を言った。彼女達はニッコリ送り出してくれる。
こういった心温まる対応を、海外の航空会社はしてくれるのだろ
うか? そもそもこのような優しい気遣いを、クルー達が思いつく
のだろうか? ANAのフライトアテンダントの人間力の高さに、
めちゃめちゃ感動してしまった(ToT)
頂いた可愛いカードは私の宝物だ。大切に取っておこう。ANA
のクルーの皆さん、優しさと温かさをありがとうございました。未空
母がANAの株を持ってます、って全然カンケーないかっ(笑)。
でも、本当にありがとうございました。心から感謝ですm(_ _)m