駅などでフリーペーパーを見つけると、すぐにGetしまうのだが、それは
出張先の名古屋でも変わらず。土地勘が全くない所でも、情報をイン
プットしておいて、次回訪ねてみようという気になる。
金山駅で見つけた名鉄沿線おでかけマガジン「Wind」には、招福もうで
とあり、カワイイろうそくが目についた。早速、車内で読み始めると、目に
止まったのが漬物祖神「萱津(かやつ)神社」の記事。
日本で唯一の「漬物の神様」をお祀りしてるんだって! 主祭神は「鹿屋
野比売神(かやぬひめのかみ)」。境内の奥には漬物を納める「香の物殿」
があり、毎年8/21に「香の物祭」漬込神事が行われ、全国からたくさんの
漬物業者が集い、繁栄を祈願するんだとか。
私は漬物が大好きなので、これは見てみたいなぁ。漬物発祥の地とされ
る五条川堤防沿い一帯では昔、海岸に面していて、村人は作物と藻塩
(←ドラゴンソルトじゃん(*^ー^)b)をお供えして、五穀豊穣を祈った。
だが、供物が腐る事を縁起が悪い、もったいないと考えた村人が、お社
に瓶を置いて、その中に供物を入れるようになった。これが腐らずにほど
良い塩漬けとなった事が、漬物の始まりといわれているんだとか。
偶然の産物だったんだね。腐らない漬物は、神様からの賜物であり、
万病を治す御守として信仰され、野の神であった鹿屋野比売神は、
やがて漬物祖神として尊ばれるようになった。
また、日本武尊(やまとたけるのみこと)が萱津神社に立ち寄った際、
この漬物を献上したところ、時間が経っても味が変わらない漬物を、
日本武尊は感慨深げに「藪に神物(やぶにこうのもの)」と言って、
この事から漬物が「香の物」と呼ばれるようになったんだとか。
へぇ~、知らなかったなぁ。今でも香の物殿の漬物は、日本武尊と
ご縁の深い熱田神宮へ年に4回、特殊神饌(しんせん:神への供物
として用いられる飲食物の総称)として献上されているという。
コレを読んだら、今すぐ萱津神社に行きたくなった。周りに美味しい
漬物屋さんとか、いっぱいありそうでしょ、勝手に(笑)。漬物というと、
京都を連想してしまうが、日本で唯一の漬物祖神は意外や意外、
名古屋にいらっしゃったのだ!