先日、南インドから帰国された方のご好意で、空庵事務所にてアヴァター
であるカルキ・バガヴァン(インド在住)のディクシャ・アウェイクニング・
コースと呼ばれるイニシエーションを頂いた。 ディクシャとは、導師(グル)
が弟子の頭頂に手を置いて、高次のエネルギーを伝授する古代の秘儀
「シャクティパット」だ。
シャクティパットとは、ヒンドゥー教の霊性の伝統において、「霊力の原型
を与える」または「弟子(学生)を目覚めさせる」、または「導師の行為」を
指すサンスクリットの言葉。「Shakti」はエネルギー、「pat」は軽く叩く事
と意訳されるが、バガヴァンのディクシャでは、体に触る事は一切しない。
私はインドとご縁が深く、以前からディクシャには興味があったが、ずっと
ご縁が結ばれなかった。つい先日、美容室での初のパニック発作があっ
たばかりだったので、今回のディクシャのオファーは本当に有り難く、
一番早い日程でお願いした。
インドの儀式はもう何度も受けているが、1対1というのは初めてだ。ナグ
チャンパというお香が焚かれ、通常、儀式の場合、祭壇に花びらの多い
綺麗なお花を飾り、果物やお菓子などを神様にお捧げする。
今回の祭壇は事務所の椅子で(笑)、とりあえずは私が数年前、東京で
の儀式の際に頂いた布を敷いた。まずは「苦しみとは何か?」、意識や
マインドなどについての講義があり、呼吸法やチャクラ瞑想、各7回
ずつ唱える11の教え、マントラの吟唱などを一緒に行う。
最もきつかったのは、「ムクティ(ヒンドゥー語で「解放」)マントラ」を49分間、
唱えなければならない事だった。初めの15分ぐらいは、事務所で唱えて
いたが、これ以上は無理と思ったので、許可を得て、事務所の周りを徘徊
・・・いや、お散歩しながら唱える事にした(笑)
これならやれる、これならできる! そして、ここでふと思った事があった。