遠くに住む友人は沖縄と縁があり、瀬長神社のご神木「ガジュマル」の
写真を送ってくれた。妖精が棲むといわれる木で、自分が醜くなろうとも
お構いなしに、周囲を浄化するんだそうな。ご神木「ガジュマル」という
のが、いかにも沖縄らしいよね。ありがとうございます!
琉球には「ニライカナイ」がある。フリー百科事典「Wikipedia(ウィキペ
ディア)」によれば、ニライカナイは沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地
に伝わる他界概念の一つで、理想郷の伝承。
はるか遠い東の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされる異界。
豊穣や生命の源であり、神界でもある。年初には、ニライカナイから神
がやって来て、豊穣をもたらし、年末にまた帰るとされる。
また、生者の魂もニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに去る
と考えられている。琉球では死後7代して、死者の魂は親族の守護神
になるという考えが信仰されており、「後生(ぐそー:あの世)」であるニラ
イカナイは、祖霊が守護神へと生まれ変わる場所、つまり祖霊神が生ま
れる場所でもあった。
今、カナダに行っている友人が、いつもホームステイしている先のご主人は、
奄美大島出身だ。私もお会いした事があるのだが、おばあ様がユタで、
手には入れ墨があったという。
フリー百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」によれば、もっぱら死霊の
憑依を受けてトランスに入り、第一人称でその託宣を述べるものを、一般
に口寄せ巫女と称するが、南西諸島において、口寄せ巫女としての巫儀
を展開している、呪術宗教職能者が「ユタ」等と呼ばれ、部落や村落の
個々の家や、家族に関する私的な呪術信仰的領域に関与している。
そして、琉球の村落には必ず「御嶽(ウタキ)」と呼ばれる聖林があり、そこ
には村人の保護者であり、支配者である神が住んでいるという。「琉球人
の思想と宗教(宮里朝光著)」によれば、琉球の固有宗教は、個人的な
幸福を祈願するのではなく、社会及びそれを支える生活や生産について、
祈願し祝福するもので、社会が平和になれば、個人は幸福になれると
考えたのだという。
琉球には「亀甲墓(カーミナクーバカ)」が見られ、あの世へ生まれ出る
ための「子宮」をイメージしている。私がココロ惹かれたのは「セジ」という
言葉だ。セジは霊力を意味し、セジが剣につけば霊剣に、石につけば
霊石となり、門、港、舟、社、城等にもつき、人についた場合は超人と
なるんだとか。
私は与論島とセットで周り、一度しか行ってないが、やはり琉球には独特
の文化があり、知れば知るほど奥深くて面白い。次回はゆっくり訪れて
みたいと思う。沖縄とご縁の深い友人に、心から感謝m(_ _)m