2012 年 7 月 14 日 のアーカイブ

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横須賀名物「海軍カレー」

2012 年 7 月 14 日

せっかく出張で横須賀に来たのだから、締めはやはり名物「海軍カレー」
だろう。フリー百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」によれば、江戸時代
後期から明治に、西洋の食文化が日本へ入ると、カレーが紹介された。

この頃、インドを植民地として支配していたイギリス海軍は、シチューに
使う牛乳が日持ちしないため、牛乳の代わりに日持ちの良い香辛料で
あるカレーパウダーを入れたビーフシチューとパンを糧食にしていた。

当時、大日本帝国海軍軍人の病死の最大の原因となっていた脚気の
原因が、軍内の白米中心で栄養バランスの偏った食事である事を突き
止めた海軍軍医の高木兼寛は、同盟関係にあったイギリス海軍を参考に、
糧食の改善を行う事を試みた。

しかし、日本人はシチューやパンに馴染めなかったため、カレー味の
シチューに小麦粉でとろみづけし、ライスにかけてカレーライスが誕生
した。よってインド風カレーとは、一線を画すものであり、小麦粉のねっ
とりとしたルーに多数の具を加味し、とろみによって船が揺れても、食器
からルーがこぼれる心配もなく、日本米との絶妙なコンビネーションを
遂げるよう工夫されている。

但し、イギリスにおいても、元来カレーはライスと併せるものであり、パン
と合わせるのは、あくまで軍隊食である。日露戦争当時、主に農家出身
の兵士達に白米を食べさせる事となった海軍の横須賀鎮守府が、調理
が手軽で、肉と野菜の両方が取れるバランスの良い食事として、カレー
ライスを採用し、海軍当局が1908年発行の海軍割烹術参考書に掲載
して普及させ、海軍内の脚気の解消に成功した。

更にその後の第一次世界大戦を通じ、海軍、陸軍ともにその普及に努めた。
カレーライスの材料は、そのまま調味料を醤油と砂糖に代えると、そっくり
「肉じゃが」になる。そのため、補給の面でも具合が良く、それも軍隊食と
して普及した理由である。肉は主に牛肉で、第2次世界大戦時には、
食糧事情の変化で豚肉も使われた。

現在も海上自衛隊では、毎週金曜日に全ての部署でカレーライスを食べ
る習慣になっている。長い海上勤務では、外の景色はほぼ変わらず、交代
勤務であるため、休みの曜日が決まってる訳でもないため、曜日の感覚が
なくなってしまう。それを呼び戻すためであり、調理員は腕によりをかけて、
オリジナルカレーの完成に努める。

マンゴージュースと共に、お店のオススメ目玉焼き&ソーセージをトッピングして、ポークカレーを頂く。「海軍カレー」という町興しをする以前から、ずーっと営業していると、創業41年の老舗カレー専門店「ベンガル」の女性が話してくれた。お腹が空いていた事もあり、あっちゅー間に完食。自分へのご褒美として、何気に見かけたお洋服を衝動買いしちゃったし、ほら、これもご縁だから。ってオイオイ、奈良出張の時もそうだったゾ(笑)。「海軍カレー」も食べて、横須賀出張の任務は無事終了。めでたしめでたし(^-^)

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