出張でいつもお世話になっている新潟のN社長は、神仏にご縁が深く、
とてもオタクでマニアックな方だ。色々な事を惜しげもなく教えて下さる
ので、いつも大変勉強になっている。ありがとうございます!
私もN社長も仏像が大好きだが、「中でも特にね、これがいいんですよ」
と見せてくれた画像が、「木喰仏(もくじきぶつ)」だった。最初に見た時、
円空の作品かと思ったら、「木喰(もくじき)」という江戸時代後期の仏教
行者、仏像彫刻家だった。
フリー百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」によれば、木喰(1718年
〈享保3年〉~1810年〈文化7年〉7月6日)は、日本全国におびただしい
数の遺品が残る、「木喰仏」の作者。真言宗遊行僧。生涯に3度改名し、
木喰五行上人(もくじきごぎょうしょうにん)、木喰明満上人(もくじきみょう
まんしょうにん)などとも称する。
特定の寺院や宗派に属さず、全国を遍歴して修業した仏教者を行者、
あるいは遊行僧(ゆぎょうそう)などと称したが、木喰はこうした遊行僧
の典型であり、日本全国を旅し、訪れた先に一木造の仏像を刻んで
奉納した。
木喰の作風は、伝統的な仏像彫刻とは全く異なった様式を示し、ノミの
跡も生々しい型破りなものであるが、無駄を省いた簡潔な造形の中に、
深い宗教的感情が表現されており、大胆なデフォルメには、現代彫刻
を思わせる斬新さがある。
日本各地に仏像を残した遊行僧としては、木喰より1世紀ほど前の時代
に活動した円空がよく知られるが、円空の荒削りで、野性的な作風に
比べると、木喰の仏像は、微笑を浮かべた温和なものが多いのも特色
である。
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%9C%A8%E5%96%B0%E4%BB%8F&hl=ja&rlz=1T4TSHJ_jaJP299JP299&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=4WffT7zXNInPmAXbgqWvDA&ved=0CH0QsAQ&biw=1280&bih=600
民芸運動を起こした柳宗悦(やなぎ むねよし)が見出した、「微笑仏」
と称される仏像の作者・木喰は、こんな温かく優しい歌を詠んでいる。
「みな人の こころをまるく まん丸に どこもかしこも まるくまん丸」