健康診断の帰りに急遽、ご予約を頂いたお客様は、空庵事務所に
いらっしゃるのは4ヶ月ぶりだ。年内でお仕事も無事ご卒業という事で、
来年は10年に一度の大運(たいうん)が切り替わる区切りの年。
良い流れがスムーズに運んでいる感じ。これも毎日、コツコツと積み
上げてきた努力の賜物だ。そんな自分自身をめいっぱい褒め称えて
ほしいと思った。
このクライアントの方は「命式カルテ」から見ると、雷の星を持っており、
そんな中、外は激しい雷雨になった。これこそ外応だ。「外応」とは、
占いの最中に周囲で起きた現象を、判断に取り入れる事で、自分が
「問い」を発すると、周囲がその答えを教えてくれる現象の事をいう。
ユングはそれらを研究して、「シンクロニシティー」と呼んだ。あなたが
何か問いかけてみた時、周りの反応に注意を向け、笑い声が聞こえ
たり、良いイメージの反応があれば、問いかけた事項はうまくいく。
逆に、物が割れたり怒った声が聞こえたりすれば、うまくいかない。
このクライアントの方は、雷の星を持っており、ちょうど海外行きの
話をしていた時に、雷がゴロゴロと鳴ったので、これはGoサインだ!
最近、語学を習い始めたというのも、決して偶然ではない。
その昔、徐越という将軍は戦いに出かける前、楊向春という占い師
を呼んて来て、吉凶を知りたかった。占い師は文字占いが得意で、
将軍は文字を書いて、判断してもらいたかったのだが、書いている
途中に占い師が来た。
すぐにやめて、出迎えようとしたところ、うっかりして、筆のキャップを
地面に落としてしまったのだ。占い師は「すぐ戦いには行かないで
下さい。命にかかわる危険があります」と忠告したが、文字も見な
いで、判断する奴なんぞ信用できるかと疑い、将軍はそのまま
出発した。そして、城を攻めた時に死んでしまった。
実はこの占い師は、外応を使ったのだ。筆のキャップは帽子のように
見えて、頭に関連している。地面に落ちたら、頭を切られると判断した。
古代の外応例は他にもある。
本日のクライアントの方は、「外応」という言葉を初めて聞いて、とても
興味を惹かれたご様子だった。お帰りになられる頃には、空は晴れ渡り、
さっきの雷雲はどこへやら。全く雨に濡れる事なく、気持ち良く帰る事が
できた。これからもマイペースで、楽しく語学を学んで下さいね。