元はといえば、空庵の年賀状を始め、名刺やBirthdayハガキなど、様々な
デザインを手がけてくれている、センスのいい友人が教えてくれたのだが、
彼女はすっかり忘れていたようで、それが三島にある「クレマチスの丘」だ。
私は三島spimaに出展する度に、駅でポスターを見ているので、気になって
気になって仕方がない。
公式サイトによれば、「クレマチスの丘」には、次世代に優れた芸術や文化
を継承するための美術館や文学館、日本を代表する名シェフのレストラン、
自然公園などが点在しており、美しいガーデンの散策を始め、アートとの
対話、そして美味しい空気を感じながら、ゆっくりと「食」を満喫するなど、
一人一人が思いのままに、素敵な休日を過ごせるスポット、だそうな。
「クレマチスの丘」は、大きく2つのエリアに分かれており、「ベルナール・
ビュフェ美術館」を中心とした〈ビュフェ・エリア〉、庭園・美術館・レストラン・
ショップが複合する〈クレマチスガーデン・エリア〉だ。
ビュフェ・エリアは、1973年11月、静岡県駿東郡長泉町の丘陵地に
「ベルナール・ビュフェ美術館」と「井上靖文学館」が開館。フランスの
巨匠ベルナール・ビュ フェの世界最大のコレクションを誇る「ベルナ
ール・ビュフェ美術館」は、1988年に新館、1996年に版画館を増設。
そして1999年には、「ビュフェ子供美術館」を併設し、子供から大人
までが楽しめる活動を行っているんだとか。
また「井上靖文学館」は、幼少期を伊豆で過ごした井上靖を記念して
設立され、井上文学を愛する多くのファンがこの地を訪れて来た。
そして、クレマチスガーデン・エリアは、2002年4月、現代イタリアを
代表する具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの世界初の個人美術館
として、「ヴァンジ彫刻庭園美術館」が開館。
伊豆の山並み、駿河湾を望む見晴らしの良い庭園 は、ヴァンジゆかり
のフィレンツェ・ヴェルヴェデーレの丘を彷彿とさせるんだとか。また美術
館庭園内には、白花を主に植栽した「クレマチスガーデン」を併設し、
数多くのクレマチスが見られる庭園作りを行っている。2009年秋には、
「IZU PHOTO MUSEUM」が開館。
クレマチスは、キンポウゲ科クレマチス属の植物で、元々「Clematis」の
学名は、ギリシャ語で「蔓(つる)」を表す「Klema」が由来とされている。
ガーデニングの本場イギリスでは、バラと共に親しまれており、バラを
キング、クレマチスをクィーンと呼んでおり、「つる性植物の女王」と讃え
られている。クレマチスの花言葉は「高潔」「心の美」。
16世紀にイギリスの植物学者ジェラードは、イギリスに自生するクレマ
チスの原種(ヴィタルバ)に、「旅人の喜び(トラベラーズ・ジョイ)」という
名前をつけたそうな。
クレマチスガーデン・エリアには、素敵なイタリアンや日本料理のレスト
ランがあり、庭園内には様々な品種のクレマチスが四季折々に咲き誇り、
一年を通して、クレマチスの魅力を楽しめる。もうHPで、園内の写真を
見ているだけで、心がとっても癒されるのだ。
三島spimaの会場は南口、クレマチスの丘に行くバスは北口。三島駅に
着くと、ココロに潜む悪魔が「今日は北口に行っちゃえ~」と耳元で囁く。
5/27(日)の三島spimaでも、またもやこの悪魔と戦わなければならない。
ファイト、未空! 負けるな、未空(笑)
「クレマチスの丘」公式サイト
http://www.clematis-no-oka.co.jp/main.php
三嶋大社の神池にある脚の曲がった灯篭は、「蘭渓(らんけい)燈篭」といい、その名の通り、流れを映し出す変わり形の一つで、池の淵に置かれる。どこか異国情緒が漂う感じで好きだなぁ。