南雲吉則先生は、東京都出身の乳腺専門医で、ナグモクリニック総院長です。
南雲吉則先生の父は、日本の美容外科のパイオニアである南雲吉和先生です。
南雲吉則先生は、実年齢よりもかなり若く見えます。
検査の結果、52歳の時点で、脳年齢38歳、骨年齢28歳、血管年齢26歳
だったそうです。
この驚異的な若さは、南雲式アンチエイジングの実践の賜物です。
現代の日本人のほとんどが1日3食ですが、
1日3食も食べているのは、全人類の3分の1です。
南雲吉則先生は夕食のみの1日1食で、
1日の総摂取熱量は515kcalなんだそうです。
1日1食にするのに、5年くらいかかったそうです。
1日1食を始める前は、一時期、暴飲暴食で、37歳の時には、
身長が173cmにして体重が77kgで、不整脈に悩まされていたそうですが、
菜食中心の1日1食を長年続けて、
現在は62kgの体重を維持されているそうです。
1日の食事の回数を少なくすると、
1回の食事の栄養吸収の効率が高くなります。
1日1食にすると、飢餓状態になり、延命遺伝子が活性化し、
体の傷んだ所が修復され、皮膚年齢がどんどん若返り、
体にいい事が次々と起こるようになります。
南雲吉則先生は、以前、焼肉が大好物だったそうですが、現在は菜食。
日本人は農耕民族で穀物を主食とし、1200年間、肉を食べてこなかった民族。
家庭では、奥さんとは冷蔵庫も食事も、別なんだそうです。
料理も自分で行うという徹底ぶりです。
果物は皮ごと食べるのが良いそうです。
皮は外界からの遺物を遮断する役割があるため、
多くの栄養素が凝縮されています。
特に、抗酸化作用を持つ成分であるポリフェノールが多く含まれています。
林檎、蜜柑、柿、桃なども、皮ごと食べるのが良いそうです。
林檎の皮の近くに含まれているリンゴポリフェノールという成分は、
光老化による皺ができる事を抑えてくれる効果があるそうです。
中国では、蜜柑の皮の事を「陳皮」と呼んで漢方薬として用いてきました。
林檎の皮、赤葡萄の皮、玉葱の茶皮、ピーナツの薄皮には、
ポリフェノールの一種であるレスベラトロールが多く含まれています。
レスベラトロールを摂取すると、
長寿遺伝子が活性化する事がわかっています。
但し、外国産の果物は、皮ごと食べるのを避けるようにして下さい。
野菜のビタミンは硬い植物のセルロースに覆われており、
人間の消化酵素はこれを破壊できません。
100度の加熱で簡単に細胞壁は破れ、中のビタミンが溶け出します。
生野菜は硬い繊維が多いので、
それを消化しようとすると胃腸は大変なエネルギーを使い、
疲労しますし、酵素も使います。
野菜は火を通した方が効率良くビタミン補給ができて、
なおかつ硬い繊維もないので、胃腸に負担をかけません。
スポーツは、寿命を縮める行為です。
人間が一生の間に打つ心臓の拍動数は23億回です。
心拍が23億回目に達すると、生命は終わりを遂げます。
激しい運動は、生涯の心拍数をムダに消費する事になりますし、
運動中の体温の上昇、血流の増大、呼吸量の増大などにより、
活性酸素の過剰な発生を繰り返し、細胞を傷つける事になります。
また、成績の向上や試合の勝敗に伴うストレスなども、
過剰な活性酸素を生み出します。
自分の体力を超えた運動を続けていると、
健康維持どころか、かえって老化を促進する事になりかねません。
プロのスポーツ選手の平均寿命は、
一般人よりも約10年も短いといわれています。
最も理想的なのは、心拍数が上がらず、
呼吸が荒くならない程度の散歩です。
ウォーキングなどの適度な運動は、
一酸化窒素を適切な量だけ発生させるので、
血管を健康に保つために役立つと考えられます。
南雲吉則先生は、毎日30分間のウォーキングをしているそうです。
また、バスや電車の中では、決して座らない事にしているそうです。
美容のためには、紫外線を徹底的に避ける必要があります。
肌の老化の原因は、20%が加齢による自然老化で、
80%が紫外線による光老化です。
南雲吉則先生は1年中、鞄の中に日傘を持っているそうです。
肌の若さを保つためには、意外な秘訣があります。
それは、あまり洗わない事です。
【肌の表面の3つの保護膜】
①角質
②皮脂
③善玉菌
保護膜は、乾燥、紫外線、病原菌から肌を守る働きをします。
洗いすぎると、肌の保護膜を失ってしまう事になります。
洗い流すのではなく、本来の角質を残す事が美肌を保つ秘訣です。
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。
ノンレム睡眠は、成長ホルモンを分泌するための睡眠です。
睡眠中の成長ホルモンは、若返りホルモンでもあります。
成長ホルモンが分泌されるのは、夜10時から午前2時までの4時間。
このシンデレラ・タイムに熟睡すると、
メラニンが吸収されて、肌が白くなる効果があります。
【南雲式アンチエイジングの秘訣】
・朝起きたら、すぐに牛蒡茶を飲む
・夕食のみの1日1食
・穀物は全粒で食べる
・野菜は生ではなく、火を通してから食べる
・野菜は葉ごと、皮ごと、根っこごと食べる
・魚は頭ごと、腹ごと、骨ごと食べる
・腹6分目に食べるようにする
・卵、豆、種、芽を食べすぎない
・糖分、塩分、脂分を控える
・肉を食べない
・お菓子を食べない
・カフェインを摂らない
・喫煙者に近寄らない
・紫外線を徹底的に避ける
・毎日30分間のウォーキングをする
・夜10時から午前2時までの時間帯は熟睡する
南雲吉則先生は、このような生活習慣を続ける事によって、
20代の頃より良好な体調と、
30代の頃より若々しい容姿を手に入れたそうです。