2012.3.11(日)PM2:46過ぎ、巣鴨の空庵事務所でしばし瞑想
をした後、かなり大きな声で般若心経を唱えた。
昨年に引き続き、福島県双葉郡にお住まいのクライアントの方へ、
お葉書をお送りしたが、「福島原子力発電所の事故に伴い、配達
先の地域に避難指示等が発令され、または受取人様の現在の
避難先が不明である事などにより、お届けする事ができません
でしたので、お返しします。大変申し訳ございませんが、ご理解
頂きますようお願い申し上げます」という付箋が貼られ、今年も
戻ってきてしまった。これが3.11の福島の現実だ。
2012.3.11(金)、私は奈良の生駒に出張中で、夜ビジネスホテル
に帰ると、すぐにテレビをつけた。繰り返し流される津波や火の
海の映像は、あまりに恐ろしく衝撃的で、心臓がドキドキしたの
を覚えている。
翌日は新幹線で帰る予定だったが、急遽、関空から飛行機で
羽田に戻った。東京は震度5強、覚悟はしていたものの、巣鴨の
空庵事務所は、幸いにも全くの無傷だった。思わず「護ってくれ
てありがとうございます」と、玄関の出世地蔵に手を合わせた。
クライアントの方から「大丈夫でしたか?」というMailをたくさん
頂き、本当に有り難かった。福島県双葉郡にお住まいのクライ
アントの方は、何度かspimaに来て下さり、最後にお会いした
のは、2009年の東京spima。とてもポジティブで明るく、色々
な事に挑戦されていた方だった。
今はどちらにいらっしゃるのだろう? 青森や岩手のクライ
アントの方は、皆さん無事だったので、福島の方もどこかで、
元気に暮らしていらっしゃるはずだ。
このところ、また地震が頻繁に起きているが、こういう時こそ、
深呼吸を心がけ、しっかりグラウンディングをして備えたい。
そして、いつの日かまた笑顔で、福島のクライアントの方と
再会できますようにと、神に祈った。人生は一期一会。