日枝神社は東京を災いから護る10社の中の一つで、一般の神社で
狛犬のいる場所には、珍しい駒猿こと神猿像が鎮座している。犬猿
の仲と言われるぐらいだから、ここに狛犬はいられないのだろう(笑)。
狛犬では社殿に向かって左が雄で、右が雌なので、左右が逆に
なっている。日枝神社の神の使いは古来より、猿(申)といわれ、
門の左右には夫婦猿の像がある。子供を抱いているのが母猿だ。
猿は古くから魔が去る「まさる」と呼ばれ、厄除・魔除の信仰を受け、
農業の守護神とする信仰が強く、俗に「さるまさる」といわれている
そうな。繁殖の獣として人々に愛され、犬と共に分娩の軽き安産の
神として信仰されているんだとか。
猿は集団生活をして、特に子供への愛情が強く、母猿はどの子猿
にも乳を与えるという性質があるといわれている。その姿が日枝
神社の神猿像に表されており、夫婦円満・安産・家門繁栄の徳を
称え、安産・子育て・厄除けのお守りとして、参拝者に「神猿(まさる)
の守土鈴」、他に「縁(猿)結び」のお守りが授与されているそうな。
そっか、縁=猿でもあるワケね(笑)。
日枝神社の祭神は、大山昨神(おおやまいくのかみ)、相殿神(あい
どののかみ)として、国常立神(くにのとこたちのかみ)、伊弉冉神
(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかひこのみこと)を合祀して
いる。
江戸時代は「山王大権現(さんのうだいごんげん)」「山王様」と
呼ばれ、神田明神のお祭りと併せ、江戸二大祭、更に浅草神社
を併せて、江戸三大祭の神社として親しまれていたんだそうな。
よし、せっかくなので日枝神社の周りを散策してみよっと♪