2011 年 11 月 3 日 のアーカイブ

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深層から心を変えよう「唯識思想」in 東洋大学白山祭

2011 年 11 月 3 日

1887年(明治20年)に「私立哲学館」として、井上円了博士が創立し、
2012年に創立125周年を迎える東洋大学には、インド哲学科がある。

そこが主催する今回の講座・第1部「深層から心を変えよう」、第2部
「唯識カウンセリング講座」には、どーせ少しのヒトしか来ないだろう
と思ったら・・・と、とんでもなかった。

開演ギリギリに入った教室には、軽~く60人は超える参加者が、
すでに座っていて、あまりの平均年齢の高さにも驚いた。もしか
したら、私がほぼ最年少(笑)? 

一番前に座って、積極的に質問をしていた男性は、ぬわ~んと
88歳! 華やかな学園祭中の、こんな超マイナーな講座に、
これだけの人数が集まるとは?! ただただオドロキだった。

冒頭、講師の仏教学者・横山紘一(こういつ)先生は、「本日、
皆さん方がここに集まられたというのは、まさにご縁ですが、
それではどんなご縁でしょうか? それは“人間である”という
縁です。英語では、“Happy chance each other, Miracle
chance each other”と言って、このご縁を喜び合うんですね」
とご挨拶された。

確かに、この広~い広~い世の中で、お互いが出会えたという
事は、まさにハッピー&ミラクルなのだ♪

頂いた資料によれば、「唯識(ゆいしき)思想」とは、紀元後2~3
世紀に、インドに起こった大乗仏教第2期の思想で、兄「無著(むぢ
ゃく)」、弟「世親(せしん)」の2大論師によって、組織大成された。

「唯識」は、明代の長編小説「西遊記」の主人公としても有名な中国・
唐代の僧であり、法相宗の開祖・玄奘三蔵(602~664年)が17年間
もの長きにわたる艱難辛苦の末、インドから中国に伝えた思想である。

そして「唯識」は、奈良時代に日本に伝来し、鎌倉新仏教を興した
空海(真言宗の開祖)・道元(曹洞宗:そうとうしゅう)・法然(浄土宗)・
親鸞(浄土真宗)などが学んで、その上に自らの信念に基づいて、
各宗派を立てた。以来、現代に到るまで、仏教の根本の思想として、
脈々と学ばれ続けてきた。

「爽快」に「自由」に生きる事を目指す実践的思想である「唯識思想」は、
のびのびと爽やかMaxに生きるための智慧、とも言えると思う。

もちろん、続くーっ。

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