東岡崎の出張の際に泊まったビジネスホテルには、天然温泉「葵の湯」
という施設があって、超風呂好きの私にはたまりましぇ~ん。極楽極楽♪
そこに体の動きが不自然な女性が入って来た。脱衣所には車イスが
見える。その足代わりとなる車イスを降りて、床に這いつくばりながら、
やっとの思いで、湯船に辿り着いた。私は何かお手伝いした方が良い
のかとも思ったのだが、何をしてもいいかわからず、かえって失礼になる
と思い、結局何もしなかった。すると彼女は私に、すみませんと謝って来た。
謝る理由なんて、何一つないのにね。私は静かに微笑むしかなかった。
脱衣所で服を脱ぎ、湯船に浸かるまで一連の動作は、健常な人にとっては、
3分もかからないが、彼女にとっては大仕事だろう。毎日、大変だろうなぁ。
五体満足は決して、当たり前ではないのだ。でも、傲慢な私はついつい
忘れて、不平不満のオンパレード。彼女の必死さを見ながら、猛省した。
今日、起こった事、出会った人、全てに感謝できますように、と祈ろう。
一期一会の車イスの女性の方、どうもありがとうございました。