みゅ~ちゃんは親の心子知らずで、酸素室を嫌がって
脱走した。一日でも長く生きていてほしかった私達は、
ゲートを作って逃げられないようにしたのだが、何度
もピョーンと飛び越えてしまう。
その姿を見た未空父が、「もうやれるだけの事を俺達
はやったんだ。後はコイツの好きにさせてやれ。それで
早く死んでも、それが定命だ」と言い、私も未空母も納得。
23:30過ぎ、私がテレビを見ていると、みゅ~ちゃんが
急に酸素室を飛び出して、部屋を駆け回った。その後、
今まで聞いた事もないような、キュイーンキュイーン
という犬のような声を出し、立っていられなくなって
しまった。私は慌ててだっこしながら、酸素室に入れ、
寝ている未空母を絶叫で起こした。
酸素ホースをダイレクトに口元に持っていったが、
反応がない。私は「みゅ~ちゃん、みゅ~ちゃん、
みゅ~ちゃん」と声を上げて大泣きするだけだった。
23:40過ぎ、みゅ~ちゃんは月に帰って行った・・・
享年6歳10ヶ月。未空家全員で、その旅立ちを見送る
事ができて、本当に良かった。ちゃんとこの日を選ん
でくれたんだよね。涙が止まらない。今は声を上げて、
思いっきり泣こう。みゅ~ちゃんは世界一の家族だった。
最後はいっぱいだっこして、たっくさん撫で撫でして
あげた。みゅ~ちゃん、私と出会ってくれてありがとう。
楽しい思い出をありがとう。また会おうね。その時は
一緒にバナナ食べようね。可愛い可愛いみゅ~ちゃん、
大好きだったよ。ずっとずーっと愛してる。