そびえ立つような階段、全119段を登り切って、
ようやく辿り着いたのが「丹生官省符神社
（にうかんしょうぶじんじゃ）」だ。
ようやく読めたでしょ（笑）。まず、ここのHPに
よれば、「高野登山は当神社にて、登山の奉告
（報告）と道中の安全を祈願しましょう」とある。
つまり、ここが高野山参拝の出発点にもかかわらず、
あの心臓破りの階段を見て恐れをなすのか（笑）、
人が全くいないのだ。
空海（弘法大師）は、真言密教修法の道場の根本
地を求めて、京都の東寺を出立して、各地を行脚し、
途中、大和国宇智郡に入った時、一人の気高い
猟師に出会った。
そして、その猟師から「高野という山の上に霊地が
あります」と教えられた。その猟師は、従えていた
白と黒の犬を放って、空海を高野山へと導いてくれ
たのだ。
高野山は天下無双の霊地であり、この事を教えて
くれた猟師は、神様が姿を猟師に変えて、「狩場
（かりば）明神」となって、この山を与えて下さ
ったものと、空海は感じいる。
この状況って、「本地垂迹説（ほんちすいじゃく
せつ：仏〈本来の姿〉が衆生を救うために、神
〈仮の姿〉として現れている事）」になるのかな。
いずれにしても、「狩場明神」の尊いお導きに
よって、開山する事ができた高野山金剛峯寺で
ある事に変わりはない。まず先に、丹生官省符
神社へお参りできて良かったわ♪
