銀座三越の屋上には、出世地蔵尊の他に「三囲(みめぐり)神社」
の祠があった。社殿再建の折り、白狐が御神体を3度、巡ったと
いう故事から、「みめぐり」と呼ばれたそうな。
出世地蔵尊の縁日は、明治・大正・昭和初期の東京を代表する
縁日だったとか。出世地蔵尊の由来は文久元年7月13日、現在
の銀座三原橋辺りを流れていた三十間堀1丁目6番地(現在の
銀座4丁目10番付近の晴海通りと、昭和通りの交差する付近)
の古い土蔵取繕の際、地元の鳶頭・田中善太郎という人が
地中より掘り出した。大切に祀っていたが、戦災の中で
再び行方不明に・・・
その後また、ひょっこりと見つかり、戦後しばらくは4丁目の道端
に置かれていたが、昭和43年10月に、銀座三越の全面改装に
合わせて、屋上に移され現在に至っているとの事。
また、別の話では、三十間堀に住んでいた石工の弟子が、自分
の親を供養するために、お地蔵様を彫りたいと願って、その機会
を待っていた。だが、親方の許可がなかなか得られない。
ある時、親方が旅に出る事になり、これ幸いと留守の間に、お地
蔵様を彫り上げた。しかし、親方に見つかれば叱られると考え、
三十間堀界隈に埋めてしまった。
親方が帰ってからしばらくすると、夢枕にお地蔵様が現れるよう
になり、思い切って親方に相談したところ、親方はすぐにお地蔵
様を手厚くお祀りするよう命じ、お堂を造って花を供え、大切に
祀ったんだとか。
この目につく大きなお地蔵様は分身で、1975年に参拝用に作られ、
その隣にあるお堂の中にご本尊がある。土の中から見つかった
お地蔵様が、百貨店の屋上まで“出世”した事から、「銀座出世
地蔵」と呼ばれるようになり、多くの人が出世を願ってお参り
されている。私もそんな中の一人だ。
さて、サマージャンボ宝くじも銀座で買って、幸稲荷神社→
銀座出世地蔵と、立て続けにお参りできた。全ては神様の
お導き。コレで出世も間違いなしじゃ(←勝手に(笑))
めでたしめでたし♪