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「代理によるミュンヒハウゼン病」前篇

2008 年 12 月 26 日

入院中の五女(1歳10ヶ月)が受けていた点滴に、腐敗した
水を混ぜ、殺害しようとしたとして、母親で主婦(35歳)を
殺人未遂容疑で逮捕したというニュースを見た。

母親は混入を認めたが、「死なせるためではなく、子供が
病気になれば、付き添って看病できると思った」と殺意は
否認しており、京都府警は母親が以前から、同様の行為
を繰り返していたと見ている。

母親と五女は、夫と長女との4人家族。母親は五女に付き
添い、京都市内に滞在していた。次女、三女、四女は
いずれも、4歳までの乳幼児期に病院で病死したといい、
府警はそれぞれの死亡の経緯についても、慎重に調べる
との事。

今回、病院側の的確な判断によって、五女の命を守れた
事は、本当に良かった思う。これ以上、幼い子供の命
を犠牲にしてはならない。

そして、ふと手元にある資料を思い出した。やはり、
私は数年前、このような母親の心理が気になって、
色々と調べていたようだ。その資料には、こんな
事が載っていた。以下に引用させて頂く。

“1985年、デンマークである事件が起こった。母親が自分
の子供の点滴の中に花瓶の水を混入し、子供を病気に
し続けていたという事件だ。

花瓶の水はもちろん不潔だ。その不潔なものを子供の血液
に流し込む。この奇妙な事件は、それまで社会からあまり
認知されていなかった、一つの病気を世に知らせる結果と
なった。この母親は精神病とされた。病名は「代理による
ミュンヒハウゼン病」。聞きなれない病名である。

この病気の特徴は、母親が子供を病気だと言い張るところ
にある。母親は子供が原因不明の難病であると言い、子供
を連れて様々な病院を渡り歩く。少なくとも50人から100人
の医師の診察を受けるという。

子供は病院で様々な検査を受ける。レントゲン撮影、血液
検査、胃カメラ… それらの検査は幼児にとって、ひどく
苦痛なものだ。しかし、子供は病気ではないので、病気
の原因はもちろんわからない。

「お子さんは健康そのものです」と医師に言われると、母親
はそれを不服に思って別の病院に行く。そして、また一から
検査を始めるのである。

子供は母親によって、無理やり病気だとされる。そして、
何年間にもわたって病院をさ迷い歩き、繰り返し繰り
返し血を抜かれ、バリウムを飲み、放射線を当てられる。

この検査がすでに幼児虐待ともいえる。繰り返される検査の
ために学校に通えなくなり、子供達は社会不適応を起こす。

自分が健康なのか病気なのかわからなくなり、精神は荒廃
する。中には子供に暴力を加えて、無理やり病気にする母
親もいる。その暴力は多岐にわたる。

点滴に花瓶の水を入れるのも、その一つの方法だ。窒息さ
せる場合もある。傷口を黴菌の付いた鈍器でえぐり、わざ
と化膿させる場合もある。危険な薬品を服用させる場合も
ある。わざと鼓膜を破る場合もある。

ありとあらゆる方法で、とにかく子供を病気にさせて、
病院に連れて行くのだ!”
20081226
♪南インドにも一応、救急車が走る時のルールはあるようで、みんな道を譲ろうとする。ちなみに、赤十字のマークである「レッドクロス」は万国共通ではなく、イスラム圏内においては「レッドクレッセント(三日月)」になってるんだよね。

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