夢は、叶えたいという気持ちを持ち続ける事によって叶う!
では「持ち続けるには、どうすればいいのか?」
そんな意識を持って、アンテナを張っていると、関係する情報が、ふと目に留まるものです。
ふと、伊藤真著「続ける力 仕事や勉強で成功する王道」という本を見つけました。
良い本でした。著者の伊藤真さんは弁護士で、
司法試験合格者の高い合格率を誇る伊藤塾の塾長として、多くの弁護士を育てている方です。
今日は、この本に書かれていた感動的な話をご紹介します。
その伊藤塾での教え子に、17年間の勉強期間を経て、司法試験に合格した女性がいるそうです。
彼女は、マザー・テレサの本を読んで感動し、何とマザー・テレサに会いにインドまで行きました。
幸いマザー・テレサに会う事ができました。
「自分は弁護士になろうと思っているんです」と打ち明けると、
マザー・テレサから
「是非、いい弁護士になって下さい」と言われたそうです。
弁護士になるには、最も難関な国家試験にパスしなくてはなりません。
受験を思い立った時、彼女は家庭があり、子供もいました。
受験勉強をするには、有利な状況とはいえません。
それに、年齢を30歳を過ぎていたのです。
それでも、マザー・テレサの一言を思い出し、
「自分は弁護士となって、弱い人のために働きたい」
という情熱を持ち、17年間、彼女はコツコツと勉強を続けました。
そして、50歳になる少し前に、ついに合格を果たしたのです。
世の中に、司法試験に挑戦する人はたくさんいます。
しかし、17年間、コツコツと勉強を続けている人は少ないでしょう。
彼女を動かしてきた力が、「自分は弁護士となって、弱い人のために働きたい」という願いがあったこと。
その心の根っこには、「マザー・テレサのように生きたい」という思いがあった事に、
私は感動を覚えました。
ところで、著者の伊藤真さんは、「夢をかなえる勉強法」という本の中でも、
初めに、ゴール(目標)を明確にする事の大切さを力説されています。
確かにゴール(目標)を明確にイメージできれば、モチベーションは上がります。
情熱も維持しやすい。努力を続ける事ができます。
登山でも、最初に山の頂をしっかり見ていれば、登る時の励みになります。
「自分はあそこまで登るんだ。あの頂に立つんだ」
という目標が明確にあれば、途中、山道が険しくなった時でも、
森に隠れて、目指す山頂が見えなくなった時でも、登り続ける事あきらめないでしょう。
先の女性も、実際にマザー・テレサに会いに行き、マザー・テレサと言葉を交わす事で、
ゴール(目標)をより明確にする事ができました。
「弁護士となる」だけではなく、「弁護士となって、弱い人のために働きたい」という目標です。
もしも、ただ単に「弁護士となる」だけであれば、子供がいる家庭の主婦が、
17年間試験勉強を続ける事は、できなかったかもしれません。
私達も、このやり方から学ぶ事ができるのではないでしょう。
ゴール(目標)を明確にする事で、歩むべき方向がわかります。
一歩一歩、歩んでいく事で、少しずつ少しずつ、夢や目標に近づいていけます。
速くなくても、効率が良くなくても、歩みをやめなければ、前に進めます。
そして、ゴール(目標)に向かって歩み続ける事で、私達の夢や目標は、きっと達成できるのです。
/中井 俊己(作家、教育コンサルタント)
メルマガ「心の糧・きっとよくなる!いい言葉」より引用