2008年10月10日、午後3時40分。未空母、ついに結願!
結願と書いて、「けちがん」と読む。未空母は2年間
にわたって、歩き遍路ではなく、バス遍路の「区切り
打ち」で、四国にある霊場88ヶ所、延べ1,220キロを
「順打ち」で巡拝し終えたのだ。おめでとうございます!
四国遍路は約1200年前、真言宗の開祖である弘法
大師(=空海)が、自分自身と人々の災いや厄を
祓うために、88ヶ所を開いたといわれ、88という
数字は、人間の煩悩の数だそうな。
1回でまとめて歩く事を「通し打ち」、何回かに分けて
周る事を「区切り打ち」、阿波(徳島)、土佐(高知)、
伊予(愛媛)、讃岐(香川)など、一つの国単位で巡拝
する場合は、「一国打ち」という。
未空母のように「順打ち」の場合は、徳島県内の第1番
霊山寺(りょうぜんじ)から始めて、番号の順番に札所
にお参りし、四国を右回りに1周する。そして、香川県
内の第88番大窪寺で終了。写真はその大窪寺だ。
その順打ちとは逆に、88番札所から87、86番と巡拝
する方法を「逆打ち」という。逆打ちは、順打ちより
も道が険しいといわれ、歩きにくく厳しいルートと
なるが、逆打ちで歩けば、順打ちで巡拝している
弘法大師とすれ違うという言い伝えがあり、数倍
のご利益があるとのもっぱらのウワサ(笑)。
それにしても「あっ、空海だ!」って誰がわかるんだろ(笑)?
札所を巡拝する事を「打つ」と表現するのだが、例えば
「21番を打つ」と言ったら、21番札所を参拝する事を
意味する。昔は、木製の名札を札所の横木などに直接、
打ち付ける事を巡拝の証しとしていたため、霊場を
札所と呼ぶのもその名残りだ。ちなみに、現在の札は
紙製になっている。
88ヶ所の全てのお寺をお参りし終える事を「結願(けちがん)」
という。そして結願すると、お礼参りとして、弘法大師が和歌
山県の標高900mの山の上に開いた、真言密教の聖地
「高野山」に行き、奥の院を参拝して「満願」となる。
未空母、本当に本当にお疲れ様でした。たくさん祈って
くれて、どうもありがとう! おかげさまで、色々な良い
兆しが出てきています(泣)。非常謝謝!