この物語には、「みんな」「誰か」「誰でも」
そして、「誰も」の4人が登場します。
必ずやらなくてはならない、ある大切な仕事が
ありました。「みんな」は「誰か」がその仕事
をやるに違いないと思っていました。その仕事
は「誰でも」できるものでしたから。
ところが、「誰も」しませんでした。「誰か」は
この事態に腹を立てました。なぜなら、これは
「みんな」の仕事だったからです。
「みんな」は「誰でも」できる事だとは思って
いましたが、「みんな」やろうとしないとは
「誰も」考えなかったのです。
「誰でも」できる仕事を「誰も」やらなかった
結果、「みんな」が「誰か」を責めるだけで
終わってしまいました。
♪南インドの村で結婚式が行われ、お祝いの席では貧しい人達に、食事を施す習慣がある。私達の「誰も」が参加して、「誰か」がやる仕事を「誰でも」手伝い、「みんな」で食事をお配りした。相互扶助システムが根強く残るインドでは、豊かな人が施すのは当たり前、貧しい人が施されるのは当たり前。そこに「恥」や「屈辱」という概念は全くない。