ある大きな町に入る所で、一人のおじいさんが石の上に座っていました。
一人の旅人がその前を通りかかった時、そのおじいさんに聞きました。
「これから入って行く町は、いい町でしょうか?
幸せを与えてくれる町でしょうか?」
そのおじいさんは
「あなたがいた町は、どんな町でしたか?」
と聞き返しました。
すると旅人は、
「自分が出て来た町は、とても嫌な町で、もう生きにくくて、
意地悪な人がいっぱいいました。だから、この新しい町に移って来たのです」
と言いました。
おじいさんは一言、
「あなたの行く町は、あなたが来た町と同じですよ」
と答えました。
それからしばらくすると、別の旅人が来ました。
そして同じように、
「これから私が入って行く町は、いい町でしょうか?
それとも嫌な町でしょうか?」
と質問しました。
すると、おじいさんは同じように聞きました。
「あなたが出て来た町は、どんな町でしたか?」
その旅人は
「おじいさん、私が出て来た町は、とってもいい町でした」
と答えました。
おじいさんはニッコリ笑って、その旅人を見て一言、
「あなたがこれから入って行く町も、出て来た町と同じようにいい町ですよ」
と答えました。
♪上野公園内でパゴタ(仏塔)を見つけたが、修学旅行生やフランス人が来てるってコトは、ガイドブックにちゃんと載ってるんだろうね。こんな所があったなんて知らなかったなぁ。