薬師寺の東塔の上には、水をイメージした透かし彫り
の水煙(すいえん)がある。実物はこちらを見てね。
http://holoholo.air-nifty.com/nara/2004/07/post_14.html
水煙とは、塔の頂きにある相輪上部の装飾で、雷や火災
に遭わないようにとの願いが込められているんだとか。
今回、初めて知ったのだが、相輪の一番上には蓮の
花があって、まさに水剋火。水で火を封じるためだ。
水煙は幾何学模様が多いそうだが、東塔の場合は、
24体の飛天達が衣(ころも)を風になびかせながら、
ある者は花を散華(さんげ:仏や菩薩が来迎した際に、
讃嘆するために大衆や天部の神により、華を降らした
という故事にちなんで行われる。
寺院で法要を巌修する時に、仏を供養するため花や
葉を撒き散らす。法要に散華を行うのは、華の芳香に
よって悪い鬼神などを退却させ、道場を清めて仏を
迎えるためとされる。
元来、蓮などの生花が使われていたが、現在は蓮の形
を模った色紙で代用する事が多い。その形からわかる
ように、蓮華を模っている。
これは釈迦と深い繋がりがあり、葬儀など仏を供養
する場で撒かれる事がある。また入仏開眼や寺院の
落慶法要では、大量の散華が撒かれ、見応えがある。
散華をコレクションする人々も存在する<フリー百科
事典「Wikipedia(ウィキペディア)より>)して、合掌
する姿が彫刻してある。
逆さまになってる飛天達の姿が新鮮で、とても印象的
だったが、ポストカードには笛を吹く飛天しかなかった。
筋金入りのカードマニアの私としては、言いたい事は
山ほどあったが、ショップで売ってるTシャツが、色も
デザインもなかなかセンス良くて感動した。クリアファ
イル然り! 思わず買っちゃったもん(笑)。
有名な画家(?)が描いた散華が、結構な値段で売っ
てたけど、下手でも心を込めて、自分で描いた方が
良いと思ったよ。
また、会場にいた薬師寺(?)のお坊さんが皆、ニコ
ニコしてるのは新鮮だったなぁ。仏の御加護を感じた。
本来、宗教者はそうあってほしいよね。
高い塔の頂きにある美しい水煙は、双眼鏡とかで見ない
限り、下からではわからない。神は細部に宿るというが、
今回、見事な天人達を作り上げた古(いにしえ)の職人
魂とその美的センスを間近に見られて、とてもうれしく
なってしまった・・・へっへっへっ
と、一人でニヤけている私は、これから水煙マニアに
なりそうだよ。アブナイアブナイ(笑)