以前、落語を見に行った時、予想以上にお客さんの入りが良く、席が
足らなくなってきた。立ち見もちらほら出てきたところ、ある噺家が
会場を見回しながら言った。
「皆様、お膝送りをお願いできますか?」
お膝送り? 何となく意味はわかるが、初めて聞いたゾ。
「えーっと、お膝送りと申しますのは、席をお詰め下さいという意味です。
寄席では大変、縁起の良い言葉なんですよ。それだけたくさんのお客
様がいらして下さる訳ですから、噺家としては大変うれしい事でござい
ますので、何とぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます」
言ってみれば、席を詰めて下さいと言うのは野暮で、お膝送りと言う
のは粋なのだ。うーん、わかるなぁ。私の憧れ、それは「粋」。
KY(←安倍さんじゃなくて、ズバリ小池百合子氏そのものだと思うの
だが(笑))といった流行語もオモロいけど、もっと粋な日本語が流行
ればイイのになぁ。
山言葉では、お花を摘む=女性が用を足すという意味だと知って、その
あまりの美しい表現に感動したが、実は古語もディープな世界なんだな、
コレが。それが「ねびまさる」
ねびまさるとは、「年を重ねるごとに、美しく品格を増す」という意味なん
だとか。ねび=年齢美、まさる=品格増なのか、それとも・・・? どなた
か教えておくんなまし。でも、ネビマサルって書くと、何だか珍獣っぽく
ないですか(笑)?
いずれにしても、山言葉や古語がMyブーム。知れば知るほど、誰かに
伝えたくなっちゃうんだよね。「ねびまさる」や「お膝送り」が寄席等に
限らず、色~んな場所で使われて、もっともっと広まればイイのになぁ。
これこそ、美しい国ニッポン・・・とくれば、♪チャチャチャでしょ(笑)
♪富山・高岡出張での朝のお散歩コースは、大仏様から神社、公園へと続く。緑が多くて、本当に気持ちイイんだよね。神社の凛とした美しさは、いつ見てもココロが洗われる。やはり神様が住んでおられる御社なのだ。