NHK総合で5夜連続、深夜に再放送していたハイビジョン特集「五木寛之
21世紀 仏教への旅」は、彼が1年にわたって、インド、韓国、ブータン、
フランス、中国、日本を旅して、彼の著作「他力」が翻訳されたアメリカ
が最終地だった。
最終回では、今から40年以上前、托鉢用の鉢1つと5ドルを握りしめ、単身
アメリカに渡って来た僧侶との対談があった。外国人から「仏教を本当に
簡単な2~3の言葉で説明して下さい」と言われ、彼は考えた挙句、
「I’m sorryとThank youとI love youです」
と答えたという。
これには五木氏も、「確かにシンプルですよね。その通りだと思います」
と感嘆する事しきり。私も思わず、TVの前でうんうんと一人頷きながら、
知らぬ間にオヤジモード全開だった(笑)。
シンプルイズベストではなく、ベストイズシンプルなんだと思う。
世界には様々な宗教があり、宗教同士の争いが後を絶たない。五木氏が
最後に、「宗教と宗教を仲良くする宗教はないものか?」と問いかけて
いたのが印象的だった。この番組のテーマ曲が何とも哀愁を帯びて素晴
らしく、アタマの中で鳴り響いて止まない。
改めて、この番組を教えて下さったクライアントのTさんに、心から感謝
している。久々に見応えがあるTVだった。そんな彼女からMailが届いた。