最近思うのだが、やたら世の中がVSの構図でくくられ、変に煽られていない
だろうか? そうしないと雑誌や週刊誌が売れないのだが、特に女性は勝ち組
VS 負け組、独身子なし VS 働くママetc. そういった特集が目立つ気がする。
そこに世間的な○×が存在し、結婚する人、しない人、正社員で働く人、派遣
で働く人、パートで働く人、出産する人、しない人、会社を辞める人、残る人、
彼氏がいる人、いない人、一人暮らしの人、家族と同居する人etc.
こんな一つ一つの「違い」が、即「差別」に繋がってしまう。ただ、違うだけ
なのに、だ。よくよく考えてみれば、おかしいよね。今、結婚してる人だって、
後に離婚するかもしれないし、正社員で働く人も、明日リストラされるかも
しれないんだから。
誰も先の事は、何一つわからない。「不安定な安定だな。生きるって、そう
いう事よ」と美老庵・師匠から言われた時、なぜか芸能人水泳大会を思い
出してしまった私(笑)。
なぜかというと、その中のゲームで、何枚もの発砲スチロールの板を水に
浮かべ、その上を歩いて、向こう岸まで渡るというゲームがあったからだ。
ご存知の方、いらっしゃいますかぁぁぁ~(笑)?
元がグラグラしてるのに、その上を歩かなきゃならないから、更に不安定
なワケよ。うまくバランスを取りながら、歩いてるつもりでも、何度も水に
落ちてしまう。そして、また這い上がる。その繰り返しなんだよね。
発砲スチロールは、常に固定されてない不安定な物。でも、そこで自分独
自の安定した渡り方を探っていって、時にはうまく走り抜けて行く。こんな
光景が浮かんでしまった。さすが、師匠の前では、言えなかったけど(笑)。
私が、私になるための大切な土台を築いてくれたセミナー講師のアメリカ人
女性は、老若男女の生徒達を妻、夫、父、母、職業といったカテゴリーでは
一切くくらず、常に「あなた自身」「一人の人間」という捉え方だった。
そして、「どの人生もスペシャルであり、人間はスピリチュアルな存在である」
と叩き込んでくれた。彼女と私の年齢差は20歳。日本人でこういう女性を
見た事がないので、この時期に巡り会えた事をココロから感謝している。
20年後にあんな風になれたらいいなと思う、同性の新しい生き方モデルだ。
心と身体と魂への手間隙を惜しまず、ゆ~っくり熟成していけばいい。
一生をかけて、私が、私になっていく。