2007 年 6 月 8 日 のアーカイブ

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Amygdalin

2007 年 6 月 8 日

梅干の種を「天神様」というのだが、私は種の中に更に種がある事を知らな
かった。未空母は「昔の子供は、種を歯で割って食べてたのよ」と言うが、
イマドキの人間がそれをやったら、確実に歯が欠けると思う(笑)。

特に有機農法で作られた梅干の種は硬いそうな。この種にはアミグダリン
=ビタミンB17が多く含まれていると聞いたが、Netで調べてみると、アミグ
ダリンのビタミン説は、現在では否定されているらしい。

これはアミグダリンが生体の代謝に必須な栄養素ではなく、また欠乏症
も報告されていないため、ビタミンの定義には該当しないからだそうな。

またアミグダリンはレートリル(Laetrile)と呼ばれる事もあり、梅やアンズ、
桃、スモモ、アーモンド、ビワ等にも含まれる。私は今まで種はポイと
捨てていたが、実はこの種には抗癌作用があり、滋養強壮にも良いと
いう事を最近知った。

1950年代には癌の特効薬と騒がれたらしいが、効果のある人とない人
の差が激しかったらしい。という事で、継続はしなかった。だが、よくよく
調べてみると、効果のなかった人はアミグダリンを注射で摂取していたり、
抽出したものを飲んでいたそうで、効果があった人は、種を直接食べて
いる人だった。やはり本物には敵わない。

それでは、あの硬い梅干の種をどうすれば割る事ができるのか? 「ペン
チで割るか、トンカチで叩いてみれば?」と未空母が言うので、超ブッキー
な私はトンカチを使ってみる事にした。

たまたま家の中にレンガがあり、その上でガンガンと数回叩くとパカン
と割れた。あら、思ってたよりカンタンじゃな~い♪ もっと早くやれば
良かった。と思いつつ、「今までより今から」という事で、この種割り
が食後のささやかなお楽しみとなった。トンカチで種を割っていると、
道具を使うおぴゃるの気分になる(笑)。

この種は酸っぱいのだが、ちょっと苦くもあり、お菓子作りに使うチェ
リー酒の味もするような・・・何とも複雑な味だ。理想は朝晩1粒ずつ。
カラダに良いからといって、たくさん食べるのはNGだ。

昔の人はアミグダリンといった事は知らなくても、天神様といってそれ
を大事に食べていた。こういう智恵をどこで知ったのだろう? 伝承
医学、民間療法は人体実験の歴史でもあり、本当に効いたものしか
後世に伝わらない。だからこそ効果が高いともいえる。漢方薬然り。

たかが種、されど種。ニッポン人に生まれた事をココロから幸せに思う。
昔の人々に感謝しつつ、今日もトンカチ片手におぴゃるする(笑)
20070608

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