さて、インドで1組の貧しいカップルが結婚式を上げるのに、日本円でどれく
らいの費用がかかるでしょう? あなたの「ひとしくん人形」は何色だったかな?
まずは、真クンの答えから(笑)ってなワケで、答えは並上で15万くらいで、
結構いいのにすると、30万くらいだそうな。
日本とは比べものにならない貧富の差の激しいインドであれば、これは超大金だ。
今回は新たに建った寺院で、3組のカップルが同時に式を挙げたそうだが、村人
の中に外国人を見た事のある人は皆無だったらしい。穴の開くほど見つめられ、
最後にその方が彼らに色々な物を直接手渡すという時になって、花嫁がこんな
事を口にしたという。
「どうして私達に、こんなに良くしてくれるのです?」
確かにそう聞きたくなるかもしれない。同じインド人ならまだしも、日本人であ
りながら、どうして見知らぬ貧しいインド人の結婚式の費用を出してくれるのか?
不思議といえば不思議だろう。
その問いに、この方は答える事ができなかった。「どうしたらこの問いに、簡単
に答える事ができるでしょうか」と逆に問うている。私も同じ立場であれば、
即答できない。ただ、この方が心の中で思ったのは、
“きっと悠久の過去から、我々の間に何かの繋がりがあったに違いない。そう
でなければ、こんな事になるはずがないと。そうして、これから先また何度も、
様々な国や民族に生まれ変わる時、その時、何かの形で、我々はどこかで
出会い、言葉を交わし、または人生の何がしかを共有するのかもしれない。
わずかに触れ合った短い時の間に・・・”
この方はそんな事を想っていた。私も同感だ。「インドには“呼ばれる人”と
“自ら行く人”がいる」と瀬戸内寂聴が言っていたが、この方はまさにインド
に呼ばれ続けている人であり、相当に深いご縁、過去世があるに違いない。
もし、お役目があり、天が選んだ人であるならば、この方こそふさわしい。
日本の中の超逸材だ。私の人生に多大な影響を及ぼし、とても貴重な
ご縁だと心から感謝している。
輪廻転生を否定する宗教もあれば、肯定する宗教もあるが、私は常々
この言葉に尽きると思っている。
神はここにもそこにも、どこにでもある。内にも外にも上に下にも。あら
ゆる形の神をハートに住まわせなさい。ある形は受け入れ、ある形は
締め出すという事のないように
/サイババ