未空父の新潟の友人Kさんは、自然遊びの達人だ。彼は決して都会には暮らせない。
というのも、山の奥に分け入り、穴熊を捕獲して、自宅の囲炉裏で穴熊鍋を振る舞う
かと思えば、冬の海に潜水服で潜り、アワビやウニをGet! 駐車場に戻ると、その
姿を北朝鮮の工作員と間違われ、みんなが逃げ回ったという逸話を持つKさん。彼の
あだ名は、ズバリ野生児(笑)。
そんな野生児Kさんが山菜を送ってきてくれた。その中に「行者ニンニク」が入って
いたのである。料理好きの未空弟2号曰く、「ほとんどが乱獲されちゃった今、行者
ニンニクは山の奥深い所まで行かなきゃ採れない貴重な植物なんだよ。さすがは
野生児Kさんだぜ!」
ニラやノビル、山ラッキョウなどのネギ属植物のうち、葉が扁平しているものの中で、
最も葉幅の広いのが行者ニンニク。別名「アイヌネギ」または「ヒトビロ」という。
北海道ではよく食べられる山菜の一種だそうな。
昔、山奥で厳しい修行をしていた行者達が、スタミナをつけるために食べ、その
香りがニンニクに似ていた事から名づけられたといわれている。未空家では名前
は聞いた事があったが、本物を見たのは初めてだった。
そういえば朝日新聞に、新潟県長岡の50代の自営業の夫婦が、食用の行者
ニンニクと誤って毒草のイヌサフランを食べ、夫が死亡したと記事が載っていた。
炒め物にするなどして2人で食べた後、下痢や腹痛などの症状が出たらしい。
病院へ行ったが、夫は多臓器不全で死亡、妻は回復したという。
イヌサフランは行者ニンニクと似た葉をつけ、有毒成分の「コルヒチン」を含む
とされる。食べると呼吸困難を引き起こすという。ひぇぇぇ~、怖いなぁ。
スズランの葉に似てるんだよね。まずはおひたしにしてみたが、食べるとホント
にニンニクの味がする。感動した(笑)。
ある通販のサイトでは、「行者ニンニクはアリシン(硫化アリル)をたくさん
含んでおり、固まった血液を溶かし、血液中の脂肪を減らす効果があります。
これによって疲労感、肌荒れの原因となっていた内蔵脂肪が減り、内側から
痩せる“ダイエット効果のある山菜”としても評判です」と謳っていた。
ニラの代わりに、コレで餃子を作ったら栄養満点だし、絶対おいしいよね。試して
ガッテンガッテンガッテン♪ 野生児Kさん、いつもどうもありがとうございます!
穴熊を生け捕りにする時、穴が崩れかけたとか。くれぐれも生き埋めにならない
ように気をつけて下さいね。未空家一同、マジで心配していますぅぅぅ(号泣)