「林住期(幻冬社刊)」に登場する3年間、ずっと咳が止まらずに悩んでいる
女性は、もう一生治らないと覚悟を決めた。だが、苦しい。うがいはもちろん、
喉を冷やさないように首を温めて寝たり、できる事は全てやったと言う彼女に、
五木氏が聞いた。
「失礼ですが、息を吸う時、どこで吸ってますか?」
「どこでって、口で」
「吐く時は?」
「やはり、口からですね」
この時ほど驚いた事はなかったという五木氏がアドバイスする。
「口は食べ物を取る所で、息をする場所ではありません。口で息をするのは、
鼻から食物を入れるのと同じです。息は吸う方も吐く方も、鼻だけ使うように」
思わず♪タラリ~鼻から牛乳~と歌いたくなった(笑)。五木流の呼吸法とは、
私達が吸い込む外気は甚だしく汚染され、口から空気を吸い込むのは直接
に喉の粘膜や呼吸器に汚染物質を塗りたくるようなものである事。
鼻孔には鼻毛のフィルターやハエ取り紙のような粘膜もあって、かなりの程度、
汚れた空気を濾過する働きがある事。乾いた外気に湿度と温度を与えるのも、
鼻呼吸の長所である事。
汚れた物質を気管や肺に口からダイレクトに送り込めば、当然の事ながら
それを排出しようとする生体反応が起こり、咳となって表れる事。
うーむ、これはまさに日常の盲点だった!
♪これが福島・三春の天然記念物「滝桜」だ。花はまだ咲いていなかったが、樹齢1000年というだけで巨木マニアの私にとっては、充分すぎるほどの価値がある。見に行って本当に良かった(号泣)