トゥレット症候群の最初の記載は、1825年にItardによってなされた。1885年
にGilles de la Touretteが9例について詳細な記述を行なったので、その名
をとってGilles de la Tourette症候群と命名された。
コプロラリア(汚言症)が特徴的であり、ついには精神的荒廃に陥るとされて
いた。精神分析的解釈が行われた時期もあったが、1961年に抗ドーパミン作
用の強い神経遮断薬(抗精神病薬あるいは強力安定剤ともいう)であるハロ
ペリドールが著効を示す事が発見されてから、薬物療法を始めとして各方面
で研究が急速に進んだ。
Shapiroらは器質的要因の可能性を示唆し、1978年にはトゥレット症候群の
記述的定義を行なった。この骨子は、現在のICD-10やDSM-Ⅳの診断基準
に引き継がれている。
やはり薬物に頼るしかないのか。鍼灸等の併用で、薬の量を少しでも減らす
事はできないのだろうか?
私も実際、原因不明のパニック発作に苦しんだ際は、生まれて初めて心療内
科に行った。問診票は大量だったにもかかわらず、医者はザッと目を通す程度。
カウンセリングもほとんどなし。これが診療というものなのか?
そして薬物療法を勧められたので、一切拒否したところ、いざという時のため
の頓服薬を処方された。都内でも有名な心療内科だったが、2度と行く事は
ないだろう。
私は幸いな事に、昨年の7月から特殊な瞑想法を続け、今では発作を抑える
事がほぼ可能になっている。完治ではないが、この瞑想法を教えてくれたの
は日本人でもなく、医者でもなかった。これで命を救われたといっても過言で
はない私は、教えてくれた先生に心から感謝している。