数年前、私がチベットに行きたいと思っていた時期に朝日新聞で、
チベットに関するとても印象的で且つショックな記事が載っていた。
あぁぁぁ~、ちゃんとスクラップしておけば良かったものを(泣)。
だが、内容は大体覚えている。
中国のチベット地区では「鳥葬」が行われているのだが、不衛生
のため、政府が火葬に切り替えるように進めているという。だが、
これがなかなか浸透しないというのだ。
そりゃそーでしょ。何百年も培ってきた伝統的文化を、いくら政府
があーしろこーしろと言ったところで、容易にハイ、そうですかと
変えるはずもない。
フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」で「鳥葬」を検索
すると、「Sky burial」と出てくる。Birdという単語はどこにもない。
ふーん、これは知らなかったなぁ。
「鳥葬」は死体の処理方法、あるいは葬儀の行い方の1つ。チベット
密教にて行われるのが有名である。またパールスィーと呼ばれる
インドの拝火教徒(←ゾロアスター教徒)も鳥葬を行う。現在のところ、
日本国内で鳥葬を行うと、刑法190条の死体損壊罪で処罰される。
チベットの鳥葬は、葬儀(別に行う場合)後に死体を郊外の荒地に
運ぶ。それを裁断し、断片化して禿鷲などの鳥類に食べさせる。
宗教上は、魂の抜け出た遺体を「天へと送り届ける」ための方法と
して行われており、鳥に食べさせるのはその手段にすぎない。その
ため現行の鳥葬という訳語よりは、「天葬」「空葬」などと呼ぶ方が、
より本来の意義に近いと考えられる(←だから「Sky burial」なワケね)。
また、多くの生命を奪う事によって生きてきた人間が、せめて死後
の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために布施しようという思想も
あるといわれている。
死体の処理は、鳥葬を執り行う専門の職人が行い、骨も石で細か
く砕いて鳥に食べさせ、後にはほとんど何も残らない。 職人を充分
雇えない貧しい人達は、水葬を行う。水葬もそのまま死体を川に
流すのではなく、体が切断される。
中国の西蔵自治区当局は、鳥葬は非衛生的だとして火葬を奨励し
ていた。ところが2006年、西蔵自治区当局は鳥葬について、撮影
や報道を禁ずる条例を公布して、伝統文化を保護する事になった。
チベットには約1,000ヶ所の鳥葬用石台があるが、関係者以外による
撮影や見物、及び鳥葬用石台近くの採石など、開発行為も禁じた。
ところが、この鳥葬の重要な役割を担う野性のハゲタカに、ある異
変が起きていたのだ!
♪初めて北海道に行った時、小高い丘を駆け上ると、辺り一面ラベンダー畑だった! あの時の感動は、今でも忘れられない。また行きたいなぁ。