私の行く先々には、必ず神社があるといっても過言ではない。
不思議なくらい、いつもそうなのだ。そしてこのご縁に感謝し、
私は丁寧にお参りをさせて頂く。
エドガー・ケイシーのお店「テンプル・ビューティフル」に行った
帰りもそうだった。通り沿いにひときわ緑のうっそうとした場所
があり、それこそが室町時代に創建されたといわれる由緒
ある奥沢神社だった。
この神社には、江戸の中期の宝暦年間に始まった疫病退治の
「厄除け大蛇お練り」のお祭りがあるそうな。この時代に奥沢
地方に疫病が流行した時、村の名主の夢枕に、八幡大神の
「藁で作った大蛇を担ぎ、村を巡行させよ」というお告げがあり、
その通りにしたところ、疫病が治まったとの言い伝えで、それ
以来約250年間、氏子は藁で作った大蛇を担いで、街を練り
歩く行事が続いている。
毎年9月14~15の両日、神社の大祭の時に全長10m、重さ150kg
の藁の大蛇のお練りが行われている。昭和59年に区の無形民俗
文化財に指定されたそうで、お祭りの後、その大蛇は大鳥居に
飾られ、奥沢神社の信仰のシンボルになっている。
こじんまりとした境内には、大木が多く、まるで全てがご神木の
ようだ。奥沢一体も昔は緑に囲まれ、あまり人も住んでいなか
った地域だったんだろう。
神社は元々、環境保全の役割を果たしており、現代の日本、特に
都市部においては貴重なスポットだと思う。ホッとするんだよね。
ニッポン人に生まれて良かったなと思う瞬間でもある。
右翼チックな私は飛んで火に入る夏の虫の如く、古き良きニッ
ポンの残る神社に吸い寄せられている(笑)