ブルーのキップリングのバッグには、ギッシリ本が入っている。いずれ古本屋に
持って行こうと思っていたのだが、どうも億劫でそのまま部屋に放置しておいた。
だが、毎日視野に入って気になるものは気になる。よし、行かねば！ 未空家の
内装に伴い大クリアリングをした時、ダンボール3箱分の本は近くの業者に、た・・・
たった500円で引き取られて行った（号泣）。だが、この古本屋は後に潰れた。
フッ、天罰だな。2度目は別の店に持ち込み、今回は3度目の正直で、隣町の店
に向かう。今までの中で規模が一番大きく、チェーン店のようだ。2Fの階段を上が
ると、その先はまるで迷路のようで、狭い道を抜けて進む私はゲームの主人公の
ようだった。ようやく小さなカウンターに辿り着くと、身分証明書の提示を求められ、
鑑定が終わるまで、店内でお待ち下さいと言われた。
辺りをキョロキョロ見回すと、棚という棚には夥しい（←おびただしいって読むん
だね）数のCDやDVDが並んでいる。それも全て中古品だ。ゲームソフトはその
時はハマっていても、デジタルの技術革新は日進月歩の勢いで、より美しく刺激
的になったソフトが発売される。「ハイッ、次！ ハイッ、次！」が永遠に繰り返さ
れるのは、何もゲームソフトだけではない。
このアイドルって、確か私と同い年だったんじゃ（笑）。ちょっとくたびれた感の
あるCDケースの帯には、真剣に考えたであろうキャッチコピー、可愛さ真っ盛り
のジャケ写だけがそのままに、あの頃を物語る。誰もが売らんがために必死に
作った努力の賜物だと思う。だが、時が経てば中古品の山積みとなる。今はそ
のサイクルが超早いのだ。まぁゴミになるよりイイよね。だから、私だってココに
来たんだし。
でも、ふと考えた。一生手元に置いておく本やCDって、どれくらいなんだろう？
もちろん人によって、ずいぶん違うとは思うけど。私はアレとコレと・・・色々
考えていたら、名前を呼ばれた。書籍、文庫併せて計27点。How much？
434円・・・オソマツ（泣）
