2006 年 1 月 30 日 のアーカイブ

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What is the purpose?

2006 年 1 月 30 日

連日、どの番組でも取り上げられているライブドア問題。
ご本人はかなり、想定外だっただろう。
ただ、自分はさほどの驚きはなかった。

本来的な生き方からすると、彼はそうではない人生を
驀進中だった訳なので、いずれ転ぶなって思っていた。

うちのスタッフには事あるごとに「一見、大成功をおさめて
いるように見える会社が一番危ない。成功した時から、
大失敗の種が必ず芽生えているから」と言ってきた。

マンション建築構造疑惑に揺れるH社の社長K氏も、
ホリエモンも自家用機を持つほどのいわゆる大金持ちだ。
金持ち=成功者という図式が成り立つなら、今回のこの
事件は説明がつかなくなる。

成功者は、その先ずっと成功し続けてこそ成功者だ。
結果を見れば、これはハッキリ敗者という事になる。
思い出してほしい。
原因と結果の話だ。
結果が失敗しているとすれば、それは原因のところ
で既に失敗する要因を入れてしまっていた事になる。

ホリエモンの言動、行動を見ていると、確かに斬新でエネルギッシュで、
その上賢そうな若者だ。
ただ彼に唯一足りないのは、成功してその仕事が世の中の何に役立つのか?
という明確な目的がなかった事である。
「別に楽しけりゃ、役に立つ必要なんてないじゃん」という声が聞こえそうだ。

社会人1年生の頃、自分は社内でも成績がトップクラスの上司に恵まれた。
その上司曰く、「よ~う覚えとけよ。働くって事はやな、傍(はた)が楽
するちゅう事や。ええな」・・・26年前の記憶が未だにハッキリよみがえる。
それぐらい衝撃的だった。

スタッフには常々「お客様から1の物を欲するなら、その2倍以上をしてあげな
ければ満足しないよ」と言っているのも、どうやらそこにルーツがあるらしい。

今、気がついた。どんな仕事もそうだ。
世の中に役立つから、仕事として成り立つ。
しかも正しい役立ち方をしないと、長続きはしない。

正しいとは強いて言えば、生きるのに必要な役立ち方だ。
それを目的っていうんだ。

自然界は完璧だ。生きるのに必要な役立ち方ばかりだ。
全ての動植物は、自分がやっている事はすなわち、他の自然に役立つように
創られている。海を浄化し、土を作り、空気を作り、水を循環させている。

最終的には、永続的に住み良い地球を創るために自然界はある。
これが最終的な目的だ(悲しい事に、地球を壊そうとしているのは人間なんだけどね)。

つまり、会社が大きくても小さくてもお金を頂戴するなら、社会
的使命を持たないと社会悪となり、存在する価値がなくなる訳だ。

マネーゲームによって世界一になって、あなたは何をするつもりだったの?

会社の資産世界一というのは目標であって、目的ではないよ。
目標は目的達成のための手段方法だ。目的は何だ? ホリエモン。

さて、このへんで本来的な生き方の話に戻そう。
この騒動の原因に、つまり本来的でない思考と行動があった。
それは本来、お金を増やしていくのに、システムを悪用して株を動かし、
実態を実態以上に見せ、大きな評価を得、資産を得た事だろう。

では、本来的な考えとは・・・

これは、やはり「お金は額に汗水流して頂くもの」ではないだろうか。

/福井 聡(ネイチャリングサービス 未来塾 RIGHT BRAINS代表)
20060130

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