「ウォーク・イン」という言葉は、クライアントの方から教えて頂いた。
私は初めて聞いたと思う。本が出ているというので、早速Netで
検索してみると、「ウォーク・イン(ジュエレ・ウイルキンス著:
越宮照代訳)」1997年11月出版とある。
そもそも「ウォーク・イン 」とは何なのか? 元いた魂が立ち去った後
(ウォーク・アウト)、その肉体に入ってきた魂の事をいうんだそうな。
一般的には魂が去れば、当然死ぬワケだが、よくはわからないが、
その肉体に別な魂が入って来る事があるらしい。
私が興味をもったのは、この本のプロローグにはパラマハンサ・ヨガ
ナンダの本の一部が紹介されているという事。引用すると、
「ある若者が死に、会葬者の列が死者を火葬壇に運び込みました。
そして、まさに火がつけられようとしたその時、1人の老人が駆け
寄って来ました。そこで、“待て、火をつけるな! わしがその
体を使うんじゃ!”と叫んだと思うと、老人はその場にヘナヘナ
と崩れ落ち、生気を失ってしまいました。と同時に、若者はムッ
クリ起き上がり、火葬壇から飛び降りたかと思うと、森の中に
走って行ってしまいました」
パラマハンサ・ヨガナンダは、ヨガを初めて西洋社会に紹介したインド
の聖者だ。「あるヨギの自叙伝」は、パラマハンサ・ヨガナンダ師が
波乱に富んだ自己の生涯、インドの偉大なヨガの聖者達、ヨガの数々
の奇跡を近代科学の言葉で記述した自伝だ。ヨガを行ずる者をヨギ
という。
ウォーク・インから、思わぬ繋がりで登場したパラマハンサ・ヨガ
ナンダ。生気を失った老人が求めたモノとは?