2005 年 11 月 29 日 のアーカイブ

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縁(えにし)

2005 年 11 月 29 日

老舗の甘味処「船橋屋」にて、しばし2人の共通項、クラシック音楽談義となる。

「作曲家はどなたを研究されてたんですか?」「19世紀末の作曲家ですね。
マーラーからシェーンベルクまで」「うわーっ、シェーンベルク!? “月に
憑かれたピエロ”は感動しましたけど」「ああいう感じがお好きなんですか?」
「はぁ。というか、あまりに衝撃的だったんです。担任のタラコ(←別名:イカ
リング(笑))に、高校生には早いと言われましたけど」「シェーンベルクは
12音技法を確立し、それまでの音楽の常識を打ち破った人ですからね」

「そういうタイプにココロ惹かれるんですよ。シェーンベルクなら、やはり
“浄夜”ですね。浄められた夜は名曲だなぁ。音校時代、作曲家調べという
のがあって、私はバルトークが当たったんですよ」「いかがでした?」「全く
興味を持てませんでした。音楽でも絵画でも全てにおいて、今までの常識を
覆すような人に憧れるし、興味を惹かれるんです。だから、ダリが好きだし、
シュールレアリズムも衝撃的でした」「僕もダリは好きですよ」「女流シュ
ールレアリストのレメディオス・バロってご存知ですか? 数年前、伊勢丹
デパートで日本初の展覧会をやったんですけど、本当に素晴らしくて。思わ
ず画集買っちゃいましたもん。会場に水木しげるさんも来てましたよ」etc. 

彼は哲学書や宗教学、ユング心理学、カバラetc. 片っ端から読み漁った
そうな。わかるわかる(笑)。それからいつしか、心の病や薬の話になり、
様々な事を教えてくれた。まさか船橋屋であんみつ(←ちなみに、彼は
クリームあんみつ(笑))を食べながら、ここまで色んな話をするとは!?

50人以上はいたセミナーの中で、たまたま隣に座った方だが、やはりこれ
にも意味があったんだろう。これこそ出雲大社の「ご縁結び」だ。ますます
不思議な縁(えにし)の世界を体験する今日この頃・・・

Sさん、お付き合い頂きまして、どうもありがとうございました!
20051129

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