2005 年 10 月 24 日 のアーカイブ

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大黒様

2005 年 10 月 24 日

11/4に出雲大社に行く事が決まり、ふとこれはヴェーダの神々のお導きなんだと
思えた。まずその前に、出雲の国は神の国、神話の国として知られている。その
出雲の国には、今も尚、古(いにしえ)の神社が至る所にあり、その中心が「大国
主大神(おおくにぬしのおおかみ)」をお奉りする出雲大社(いづもおおやしろ)だ。

大国主大神は、「だいこくさま」として慕われている神様で、出雲大社のHPによれば、
以下のように解説している。

大黒様は「天の下造らしし大神」とも申しますように、私達の遠い遠い親達と喜びも
悲しみも共にせられて、国土を開拓され、国づくり、村づくりに御苦心になり、農耕・
漁業をすすめ、殖産の法をお教えになり、人々の生活の基礎を固めて下さいました。

また、医薬の道をお始めになって、今もなお人々の病苦をお救いになる等々、慈愛
ある御心を寄せて下さったのです。大黒様は救いの親神様であると共に、全ての
ものが「おのずから」の姿にあるように護って下さる親神です。

これを読むと、大黒様は大国主命(おおくにぬしのみこと)で、日本固有の神様と
思い込んでしまうが、実はチッチッチッなんだよ(笑)。あの有名な七福神のうち、
大黒天、弁財天、毘沙門天、吉祥天の4神はインドが起源の神様なのだ!

今、私がハマっている「ヒンドゥー教~インドの聖と俗(森本達雄著:中央公論新社刊)」
によれば、大黒天と大国主命が同一視されるようになった主な理由は、大国主命
の「大国(おおくに)」は、音読みでは「だいこく」となり、「大きな黒」の「大黒(だい
こく)」と読み方が一致していたからだと言われている。

ところが、インドから伝わった元の大黒天の姿は、大きな袋を肩にかけ、因幡の白
兎を助けた優しい大黒様の姿とも、くくり頭巾に打ち出の小槌を持った、にこやか
な福の神の姿とも似ても似つかぬ、恐ろしい憤怒の形相であった。

それもそのはず、「大黒天」というのは、ヒンドゥー教三大主神の1つ「シヴァ神」の
別名「マハーカーラ」の訳語なのだ。「マハー」は「大きな、偉大な」という意味で、
カーラは「黒い」。「大黒天」は文字通り、「マハーカーラ」を直訳したものになる。

シヴァ神(=大黒天)は全知全能の神で、吉祥・幸福の賦与者であり、破壊を司る
神でもある。だが、日本人の「大黒天(=シヴァ神)」はというと、大国主命スタイル
のにこやかな福徳の相を思い浮かべてしまう。つまり、完全に日本化されたヒン
ドゥーの神を見ているのだ!

だから、私が出雲に行くのは、ヴェーダの神々のお導きなんだと思えた。な~んて
単純な奴なんでしょ(笑)。いつだってシンプル・ライフ♪ よしっ、恐ろしい破壊の
神シヴァに会いに行こう。
20051024

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