ちょうどお彼岸の頃でしたので、彼岸の話が出ました。「彼岸」とは、
サンスクリット語の語源では、「悟りの境地」という事だそうです。
無限大のマークってありますよね。「∞」←コレ。このマークで、夏至と
彼岸と冬至があるのです。一番日が長い夏至、一番日が短い冬至は、
左右の両端。日の長さが同じな春秋の彼岸が、真ん中の重なっている
所だというのです。
そして、悟りとは、∞の両極ではなく、真中のゼロポイント。ニュート
ラルなそのポイントこそ「自分との出会い」悟りに繋がるというのです。
なぜなら、「悟り」とは「差取り」の事。他人との差を比較している
と悟れないんですね。
赤ちゃんは、無力です。そしてやりたい放題です。下の世話も自分
でできません。オムツを替えてもらっても「ごめんね、悪いね~」など
とも言いません。
人の事も考えず、比較もせず、あるがままの自分でいるだけです。
でも、それこそが「悟っている状態」なんですね。
誰でも赤ちゃんの頃は悟っていたのです。でも、細かい差を言い
始めると、差取れないオトナになっていくんですね(笑)。
だから、悟りは修業したり教えを乞うて知るものではない。
思い出すだけでいい。
それができなければ、「自分の頭のささやきを止める」事です。
その助けになるのが、瞑想とかヒーリングなんですね。
悟りが「差取り」というのは初めて聞きましたが、ナルホド納得です。
悟るために「あっちのやり方がいい」「こっちのやり方がいい」と
言っているようでは、思いっ切り比較して「差」を見つけている訳
ですから、この時点で悟りからは遠ざかっている訳です(笑)。
もちろん、「自分が自分が」と言っている人も、「自分の方がよく
わかっている」と思っている人も、悟っちゃいないんですね(笑)。
ネガティブはダメ。ポジティブ思考の方がいい、ともいわれますが、
ポジティブ過ぎるのは、やはりニュートラルではないので「本当の
自分」ではないんですよね。元来ネガティブな人が、それをニュート
ラルにしようとポジティブ思考を取り入れるのですから、ポジティブ
過ぎる人は、本当はネクラなんです、多分(笑)。
自分を他人と比べて優れていると思うと、いい気分になります。
でも、逆に劣っていると思うと、ガッカリしてしまいますよね(笑)。
だから、自分が「比べているな!」と思ったら、「差取り、差取り」と
つぶやいて、比較をせずに、あるがままを「なるほど、そういう事も
あるんだ」と認めてみる。
それが、何が起きても、上機嫌でいられるコツなのかもしれませんね!
/恒吉 彩矢子