もうご縁の切れてしまった友人だが、彼女の口癖が「一歩、前へ」だった。
元はどこかのCMのコピーで、TVでよく流れていたらしい。
多分、本人は無意識だと思うが、私が仕事で悩んでる時も最後は決まって、
「未空ちゃんなら大丈夫。一歩、前へ」と可愛く拳を上げたり、歩きながら
言う時は、ピョンと前に飛んだりした。
何とも仕草が愛らしい友人で、それを見ている私もつられてピョン(笑)。
これをやるだけで、どこか吹っ切れたり、勇気が湧いたり、とりあえずの
仕切り直しができるから不思議。要は、私も友人も根が単純なのだ(笑)。
先月お会いした方に、「いつもこんな風にしていませんか?」とジェスチャ
ーをされ、思わず「当たってます」と吹き出してしまった。思い当たる節が
アリアリ。確かにそうだよ。無意識にやってました(笑)。
「まずはそこから変えていきませんか?」「はい、そうします」と素直に頭
を下げ、このままではダメだと改めて気づかされた。今からでも遅くはない。
よしっ、路線変更しよう。変化はそこからだった。
そこへ届いた1通のメルマガ。
「ダメダメ部分は、その存在に気づいたからといって、すぐに改善されると
いうものではないようです。その存在に気づかなければ そのまま延々と
それを保持し続けるためダメっぱなしですが、気づけばいつか解決に向かう
チャンスがあるので、気づく事が第一歩です。
1を2にしたり、8を9にする事って大した事ではありませんが、0を1にするの
って、とても大変な事。だから、第一歩目を踏み出せる(=その存在に気づく)
事って、すごく大きな事だと思うのです」
実は一歩踏み出してみれば、何の事はない。もう一歩、更にもう一歩とテク
テク自然に歩き出している。今までもずっとそうだった。そんな事は何度も
体験してきたじゃないか。
いつの頃から、その一歩を躊躇するようになったのだろう。斜に構えるよう
になってしまったんだろう。これじゃ、きっとHappy Endにはつながらない。
そんな時、彼女の顔がふと浮かんで、あのセリフが聞こえてきた。
「一歩、前へ」
そっか。答えはコレか。ずっと忘れてた。至ってシンプルじゃん!
あの頃の彼女に感謝して、今日は「もう一歩、前へ」
誰もいない場所で、ピョンピョンと飛んでみた・・・
思わず「一歩、前へ(笑)!」