寝る前に迷走し、相変わらず前につんのめる。いくら暖かくなってきたとはいえ、
パジャマだけでは寒い。心頭滅却のレベルでは到底ないので、フリースをはおって
迷走する。このつんのめり状態を脱却しない限り、先には進めないんだろうなぁ。
慌てない慌てない、一休み一休み。不調和を解消しようと顔腫ってくれてるカラダ
に感謝して、眠りにつく。
自慢じゃないが毎朝、携帯の目覚ましが鳴らない限り、決して起きない反ニワトリ
な私。ナマケモノ未空の習性として、布団こそが快適な巣となっているので、ココ
から出るにはかなりの勇気がいる。温かい布団に包まって、時間までゴロゴロゴロ
ゴロ。これが至福の時なのだ♪ だから、携帯の目覚ましも二段構え。
ところがだよ、今朝は違った。奇跡が起きた。目覚ましの鳴るかなり前に、スーッ
とそれも自然に、気持ち良く起きられたのだ。思わず目頭が熱くなってしまった。
たったこれだけの事でも、ナマケモノには十分なごほうびが与えられなければなら
ないと思う。ってなワケで、昨日、渋谷でラブリーな春物のごほうびを買ってあげた(笑)。
何かできたら、その都度ホメまくって、ごほうび。これこそがナマケモノ未空を上手
に育てるコツだ。そっか、早く起きたなら、ちょっくら巣から出て来て、迷走すれば
イイのか。よし、試してみよう。特に変わった事はなかったが、不思議なのはアタマ
がスッキリしているのだ。いつものねむ~ダル~感覚がない。こーゆー気分はせい
ぜい1年に1度くらいか。
セミナーに行ってる時、なぜか電車の中で本が読めなかった。眠いとか疲れている
とか、そういう理由ではない。ページを開いても字面を追ってるだけ。How come?
そして、わかったのは今の私にとって、読む必要がない本だったという事。もしか
して、これからも・・・
私は昔、本にアンダーラインを引く事ができなかった。本はいつでもきれいに保管
しておきたかったから。ところが、数年前からアンダーラインをビシバシ引くよう
になった。それは読み返した際、明らかにアンダーラインの部分を再度、感動でき
る部分と、すでに感覚として卒業した部分がある事に気づいたからだ。
前に太極拳のS先生から、高岡英夫先生の本を借りた時、アンダーライン&書き込み
だらけだった。ところが、その時点でのS先生にとっては、すでに身体で体得して
おり、過去のものになっていた。「そこに書いてある本質さえ身につければ、もう
本は必要なくなるのよ」「シンプルイズベストではなく、ベストイズシンプルだから」
「相反するものを抱えているのが自然の姿。それこそが極意」etc.
私の意識レベルに応じて、コレッ!という本を貸してくれた。絶版になった本は必死
にコピーした。S先生は「絶対そうすると思ったわ」と笑っていた。美老庵・師匠や
太極拳のS先生etc. 「師」という存在は本当に有り難いと思う。迷走子羊には必要
不可欠の存在だ。迷走を瞑想に進化させるまで、まずは実践あるのみ!