「直感に従うといい」と聞きます。だから「これは直感かも」と思って行動する事が
あります。また自分が何かを探していた時に、その答えを持っている人が現れると
「これはシンクロかも。神さまのお導きかも」と飛びつく事もあります。けれど直感
やお導きの割には、いい感じに進まない事がありますよね。
それはなぜかを教えてくれたのが「ありがとうおじさん」です。滋賀に日々ありが
とうと言い続けている「ありがとうおじさん」と呼ばれる人がいます。彼に不況で
廃業に追い込まれた人が、知人から「一緒に起業しないか?」と誘われて、起業の
経験や資金がないものの、これも縁や導きかと感じているのだけれどどうでしょうか?
という質問をしました。
自分が困っていたり、お金をもうちょっと欲しいなと思っている時にやってくる、
うまい話というのがあります。自分も興味があるし、話がやってきたのも何かの
お導きじゃないか?これはうまくいくんじゃないかな?と乗ってみたりします。
でも結構、話通りにならなかったりするんですよね。ありがとうおじさんは「神の
導きといっても、ピンからキリまである」と言っています。自分をTVに例えると、
神様は無限のチャンネルを自分に与えてくれているけれど、番組の中には良いもの
と悪いものがあり、自分のレベルが低いと、低い番組の導きと波長が合ってしまう
事もあるというのです。
自分が「ありがとうございます」と感謝し続けてレベルを上げていれば、良い番組
に導いてもらえるし、最高番組に波長が合うようになれば、不況の影響など受けず、
常に繁栄して皆が幸せであり続けるのです。逆に自分の心がマイナスになれば、
使う言葉もマイナスになり、マイナスの番組と波長が合いやすくなるので、その時
にインスピレーションがきて、パッと飛びついても大抵はうまくいかなくて、マイ
ナスの運命を辿りやすくなるというのです。なるほどなぁと思います。
自分が求めている時にやってくるうまい話というのは「引き寄せたものだ。だから
いいものだ」と思いたくなるのですが、うまくいかない事もあります。それはどう
いう時か観察していると「欲がある」場合が多い気がします。「お金が儲かりそう」
「得な事がありそう」そういう時ですね。だから、それは「いいインスピレーション」
というより、自分の「願望」の反映といえるかもしれません。
「直感」は自分に起こる事の予知ですから、必ず叶います。けれど「願望」は予知
ではないので、いくらありありといいイメージがあっても叶わない事もあるのです。
おじさんは「何かを決める時には、まず“ありがとうございます”としっかり唱えて、
それでスッとくる話はプラスに導いてくれる」と言います。
「ありがとうございます」を唱える意味は、何かを実現させるためではないのです。
本当の意味は「神様と一体化する事」。本当の幸せと1つになる事なのだそうです。
「ありがとうございます」と言っていると、食べられる事に感謝、眠れる事に感謝、
自分の周りに人がいて感謝、体が動いて感謝。「生かさせて頂いている事に感謝
する」という謙虚な気持ちになってきますよね。そういう時というのは「自分が
幸せになるために、自分だけ得をしよう」という気持ちは減ります。そうすると、
自然と高い波長にチャンネルが合っていくのでしょう。
縁もお導きも、来ればいいっていうもんじゃなくて、ピンキリ。日頃から「ありが
とうございます」の気持ちでいる事、そしてインスピレーションがきたら、これ
また「ありがとうございます」と唱えてみる事。私利私欲で動いて、それでうまく
いかない事も勉強にはなるのですが、「ありがとうございます」で繁栄・幸せチャ
ンネルに近づく方がいいですよね。いつも「ありがとうございます」で、いいチャ
ンネルに波長を合わせよう!
/恒吉 彩矢子