2005 年 2 月 21 日 のアーカイブ

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温もりの方に進め

2005 年 2 月 21 日

今、暗闇の中にいる君へ ―温もりの方に進め―

「もう、生きていてもしょうがない」「誰も私の事をわかってくれない」「孤独だ。誰にも
心を許せない」。たくさんの人が今、暗闇の中で震えている。ただ、光を求めて佇んでいる。
私は、そんな彼らに心をこめて訴える。「誰かから与えられるかもしれない光を漠然と期待
するくらいなら、誰かから伝わってくる温もりの方へ進め」と。光は必ず、別の場所に影を
作り出す。そして人は弱くなると、必ずその影に飲み込まれてしまう。そして、そんな時、
人は「裏切り」と口にする。

求めるべきは光ではない。求めるべきは、今抱えている震えを止めてくれる温もりである。
光は必ず、別の場所に影を落とすけど、温もりは影なんか作らない。ただ、深く、深く、
不安な心を包んでくれるから・・・

ひどく冷え込んでいるある日の夜、あなたは眠りにつこうと自分の部屋に入った。しかし、
部屋は想像以上に冷え込んでいて、とても眠れそうもない。そんな時、あなたならどうする
だろう? まず、あなたは毛布を頭からかぶるだろう。しかし、それでも寒さは癒えない。
そんな時、あなたはどうするだろうか? ただ、震えながらその場所に佇んでいるだけ
ならば、震えはいつまでも止まらない。蛍光灯の光だって、あなたを暖めてなどくれない。

そんな時は、誰でも暖房に火を灯すだろう。灯油が入っていなかったなら、寒さをこらえて
灯油を入れに行くだろう。また、もし暖房が自分の部屋になかったなら、暖房のある部屋に
移動するだろう。それと同じです。もし、今、孤独に震えているならば、一人ではどうにも
ならない絶望の中で震えているならば、温もりの方へ進んでほしい。

寒い北海道では真冬になると、やんちゃな奴もお調子者も、元気のない子も気難しい奴も、
みんな温もりを求めて、ストーブの周りに集まって来る。その場所は、もう決して寒く
孤独な場所なんかじゃない。

少なくとも私は、必死になって温もりの方に進み、救われた人間です。だからこそ、今度は
誰かの震えを少しでも暖める事ができる、小さくとも確かな熱を放出し続けるストーブで
ありたい。それが、たくさんの人の温もりに支えられて生きてきた私にできる、精一杯の
恩返しだと思っています。

今、暗闇の中で震えている人へ。
温もりの方へ進め。
そして、私は自分の存在の全てを賭けて、震えている方へ進む。

決意を込めて、震えを抱えるあなたと本気で向き合い、精一杯の熱を伝えます。

/義家 弘介(ヤンキー先生)
20050221

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