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三越100年特別企画「フェイラークラシックコンサート」

2004 年 11 月 15 日

20041115
三越100年特別企画「フェイラークラシックコンサート」に行った。開演は18:30だが、もう18:00過ぎには

大ホールの1Fは埋め尽されて席がない。このコンサートは毎年恒例なのだそうだが、みんなのお目当

てはクラシックより、フェイラー商品が当たる抽選会(笑)。それまでフェイラーには、全く興味がなかった。

シュニール織の故郷はドイツ・ババリヤ地方。フェイラー社はチェコと国境を接する小さな村にあり、この

地に伝わる綿織物に注目して研究を重ね、完成させたのが創業者エルンスト・フェイラー氏だった。厳選された

原綿をアーティザンが、何十もの工程を経て織り上げる高度な技術、鮮やかな染色と洗練されたデザイン、使う

ほどに肌になじむソフトな質感、これがフェイラーのシュニール織の特長なんだそうな。フェイラーの多彩なコレク

ションは、モールの1本1本に熟練した職人の技が光るシュニール織は元より、バッグ・インテリア等の二次加工品

も芸術性と創造性あふれる、その比類ない特性を活かして、仕上がりの細部にまでこだわったアーティザンの薫り

漂うアイテム。ふーん。そうなんだ。素材には、厳選した良質の綿を使用するが、織物の完成度が高まれば、さら

に多くの部材や装飾品が必要になる。パスマントリー(組紐)ならフランスのアトリエへ、美しいフォルムを求め

るならイタリアの工房へ、さらにアメリカやイスラエル、そしてベルギーへ。世界中を駆け巡っているそうな。

エルガーの「愛の挨拶」で始まったコンサートは、そのバックでフェイラーの言わば、プロモーションフィルム

が映し出される。これがまた綺麗なんだよぉ。それぞれ曲毎にテーマがあり、これでもかっこれでもかっと美し

い模様が現れる。やっぱフェイラーのモチーフは、花が有名だよね。シックな感じのパピヨン(蝶)もGoodだわ。

ラフマニノフの「ヴォカリーズ」も聴けて、気分も上々。でも、ピアノ・ヴァイオリン・チェロだけだと迫力に欠ける

わな。やっぱオーケストラでしょ。と言いつつ第1部の最後、マスネの「タイスの瞑想曲」が奏でられる頃には、

にわかフェイラーファンに変貌してしまった私(笑)。スリッパぐらい買ってもイイかなとか、本気で思ったりし

たんだから、映像のマインド・コントロールは恐ろしい。第2部は、フェイラークラブと呼ばれる愛好者の笑顔

と共に、ヨハンシュトラスの「春の声」で始まった。私が大好きなマスカーニの歌劇カヴァレリア・ルスティカ

ーナより「間奏曲」は、メロディは何度聴いても本当に美しいんだけど、オーケストラじゃないからなぁ。プッ

チーニの歌劇ジャンニ・スキッキより「私のお父さん」は、あっ、この曲だったのか。知ってた知ってた。そして、

いよいよ大注目の抽選会。ハンカチ5名(2,000円相当)、バスタオル3名(30,000円相当)、ベッドクロス1名に

至っては、約10万円相当! そりゃ、みんな色めき立つわなぁ。1等は女性だったが、なぜか男性に多く当た

る気がした。フィナーレは、私がドヴォルザークの中で一番好きな「我が母の教え給いし歌」。昔NTTのCMで

使われたんだけど、オーケストラで聴くと、もう涙うるうる。期待が大きすぎたのか、今回はミョ~なアレンジ

をされ超ガッカリ。最後に抽選会にハズレた人には、ウエルカム賞として、ぬわんとハンカチ(2,500円相当)

をお土産にくれる太っ腹。だって、1,500人以上来てるんだよ。ちなみに去年はくれなかったんだって(笑)。

超ラッキーじゃん♪ まぁ今年は三越100年特別企画だからね。それにしても、さすがはフェイラー! 見直

したぜ。単純だぜ(笑)。今度デパートに行ったら、フェイラーのお店に寄ってみましょ♪

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