この右側の丘の上に氏神様がある。雨がポツポツと降ってきたセミナーの帰り、
お参りに立ち寄った。未空弟1号は、思っていたより重症で、腸に最低3つの穴が
開いているという。PM12:00~、その穴を塞ぐための緊急手術をする。お昼前に
未空父が神戸に向かった。その後ろ姿を見送りながら、私の心臓はドキドキする。
とにかく手術が、無事に成功してほしい。ただ、それだけを願う。未空母は未空弟
1号夫婦の写真を前に置いて、般若心経を唱えていた。今の私達にできるのは、祈る
ことだけだ。夜、未空父から電話が入る。目に見える範囲の穴は塞ぎ、一応手術は
成功したが、まだ念入りに見なければわからない傷口があり、お腹を開いたまま
閉じられないらしい。私の体が凍りつく。小腸のダメージが激しいんだとか。全身
麻酔をしている未空弟1号は、一瞬目を開けたものの、また眠ってしまったようだ。
いつ退院できるかどうかもわからない。本当に大丈夫なんだろうか? 未空家は重苦
しい雰囲気に包まれている。どうか神様、真面目な弟を助けて下さい。お願いします!